再び、東大脳の話題。今から足かけ10年前に遡ります。女性総合職の中でもピカイチ、東大法学部時代の成績もトップクラスとの評判で、鳴り物入りで小生がいた企画部局に来られた久美子さん(仮名)。残念ながら、一緒に仕事をした一年余りの印象は、「かなり潔癖症&高飛車で、自身の意見が通らなければ、仕事の相手方に対してかなりきつい態度に出る。しかし、仕事の出来具合そのものは、“可もなく不可もなく”レベルで、周囲の期待を裏切っている。特に、一番肝心な、問題点を見つけて自分なりに企画する部分がまったく無し。」。「この頃入って来る人は、このレベルかな」と思いかけたあるとき、思わぬところで、彼女の鍛えられた「東大脳」を知ってしまったのです。
それは、仕事上、一定の打ち合わせを外部の方と行い、役員にすぐ報告する必要があったので、彼女をメモ取りに同席させたとき。「手書きでいいから、早めに、先方の依頼事項を箇条書きにして」と頼んだところ、程なく、きれいにまとめられた打ち合わせ記録を出してきました。先方が話した内容、当方がそれに対して示した論点、今後のスケジュールなどが、簡単なチャート入りでまとめてあり、下線や赤色文字も使っている。ちょうど、“きれいな法学サブノート”を見ている状態でした。そう、彼女が長けていたのは、
いろいろな方の話(講義)を聞いて、要点を整理すること
それをきれいにノートに書くこと
であり、このノートを作れれば、さぞかし期末テストの点数も良かったろうと感じました。しかし、それ以外の「東大脳」は鍛錬の機会を逃したのか、オンザジョブトレーニング(仕事をしながらの訓練)の不備か、見るべきものが少なかったのです。
その後、「だめんず」的な(失礼!)恋におち、今度は「私、今シアワセなのよ」レーザービームを部内で乱射して周囲を「負傷者」だらけにしたあげく、反対するご両親を振り切って駆け落ち的に寿退社されました。ささやかに職場全員からお祝いをしたのですが、御礼はもとより、挨拶状の一枚も無し。少なくともその後数年間、どこに消えたのか、人事担当も知らない状態でした。すばらしく鍛えられた「講義を聴いて、ノートを作る」という東大脳と、それ以外の落差は余りにも大きかったのです。
以後、わが職場の採用のあり方に変化が起きたことは、付け加えるまでもありません。
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2007年5月5日土曜日
極めて優秀な「東大脳」
2007年5月4日金曜日
国語の入試問題から(その4家庭生活を問われる)
昨年春の灘中学校の国語(第二日目)の第三番。「食卓一期一会」と題する長田弘さんの詩から、「言葉のダシのとりかた」「ふろふきの食べかた」の二編が出題されています。言葉の使い方や日々の過ごし方を料理の話と重ね合わせた詩で、人としてどのような態度で過ごしたいかということを表現したものだと理解しました。
そして、この問題で、思わず唸った点が二つ。
一つ目が、ダシの取り方そのものを知らないと、正解にたどり着けないことです。作者は、「言葉のダシのとりかた」において、「言葉=かつおぶし」「意味=昆布」に喩えているのですが、ダシをとる一般的な方法が、昆布とかつおぶしを使い、かつ、それがどのような手順なのかを知っていないと、正解が出てきません。
二つ目が、「ふろふきの食べかた」で、「ふろふき」がどんな食べ物かはわかっているとしても、「スが入った」とはどういう状態なのかを理解していないと、正解が出てきません。
家のお手伝いを良くしたり、あるいは食卓で「これは、こういう風にして作ったんだよ」という会話をしていれば、特に難しい話ではないのですが、正直、我が家では(特に5年生以降)手薄になっていた部分です。
「親として、キチンと子供に伝えるべき基本を伝えていますか?」--家庭生活そのものを問われた気がして、親として大いに反省した問題でした。
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2007年5月3日木曜日
特待制度は悪くない~高校野球問題の前時代性~
大きなニュースになっているので、一言。高校野球で、全国で376校の高校が、日本学生野球憲章に違反した野球特待生を設けていたとのことです。
違反したといわれるのは、日本学生野球憲章の第13条第1項、
第十三条 選手又は部員は、いかなる名義によるものであっても、他から選手又は部員であることを理由として支給され又は貸与されるものと認められる学費、生活費その他の金品を受けることができない。(以下略)
という部分。
小生の意見は、特待制度を止めるのは愚策で、むしろ、多くの分野に広げるべきというものです。(勿論、プロ野球が学生にお金を出しに行くのは、問題ですが、高校が特待で募集することに問題は無いという立場です。)
(1)とびぬけた才能やセンスを小さいうちに見出し、
(2)それを大事に育て延ばしてゆく
というシステムは、スポーツや棋士だけでなく、芸術や文化などあらゆる場面に必要だと思います。
私がこうした高校の責任者なら「選手又は部員であることを理由として」に該当しないようにする、つまり、野球部に入ったり選手になることを一切条件とせずに、
「キミの素質は、将来大リーグに匹敵する素晴らしいものだから」
という理由で、特待制度を適用します。
事実、こうした特待で育成されてきた方々が中心となって、WBCで世界一になったわけで、杓子定規にことを進めれば、「いつもどおりの横並びで、きわだった能力を伸ばせない国」に逆戻りです。
出身県以外からお誘いが来て野球留学するのが過剰だと言われますが、本来、今、地方や企業が必要なはずなのは、有為な人材です。各地や各企業が競争して人材確保に走って当然です。なのに、それをせずに「地域が寂しくなったので、何とかしてほしい。」ばかりを言っている気がします(小生の田舎も、その典型例です。)。そんな中で、ただひとり地方の高校が野球という人材確保に走っているのがおかしいというのは、本末転倒だと思います。また、プロ野球に入るまで成長した選手が「高校時代3年間は、○○県でお世話になりました」と語るのを、むしろ地元の人は楽しみにしています。
多少力を込めて、受験ブログでこれを書いたのは、「むしろ、数学・理工系分野でも特待生を作り、大学側から積極的にスカウトに走るべき」と常々思ってきたからです。高校時代、「こいつ、何でこんなに、数学でひらめくんだろう。もしかしたら、世界レベルで通用するかも」と思った同級生が2~3人いましたが、例外なく、
数学ができる人は、東大理Ⅲ(京大医、慶応医)
の公式にすっぽりはまり、今や、勤務医として順調に活躍されています。
医学界の人材確保には良かったのでしょうが、金融工学で新しい公式を考え出したり、日本版ビルゲイツが育ったりする芽を、こういう受験思考が摘んでいると危惧しています。適正な特待制度やそうした発想が、歪んだ志望動向や偏った人材配分を是正すると思います。スポーツ、芸術、文化、理数系など、才能を見出せる分野については、特待制度で人材を確保して、責任をもって大きく育成するという発想でないと、国の将来は危ういと感じています。 以上、長くなりました。
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2007年5月2日水曜日
小学校の宿題のこなし方
宿題の「処理」などとは書いてません。あくまで「こなし方」と書いてます。
能書きはともかく、頭の痛かったのが、小学校の宿題。とりわけ、小学校の方針が「土日祝日は宿題を出さず、平日に出す」だったので、塾と重なった平日の晩は大変でした。
しかし、そのうちに、あまり器用でない愚息も、一つの方法を考え出しました。
「うん、今日の宿題は、学校の10分休みと昼休みに、全部やってきた。
だから、塾の宿題だけやれば、今日は早く寝ることができる。」
多忙な中、初めて自分で編み出した「工夫」でした。
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2007年5月1日火曜日
私立中学と進学塾の関係
いろいろあった「受験ビックリ」シリーズの中で、比較的大きなビックリが、「私立中学校と大手進学塾の情報交換の場」のお話。ある中学校の関係者からうかがったところによると、こうした意見交換会があるのだそうで、私立中学校側は最近の情勢を把握できるというメリットがあるようです(当然のことながら、公正な情報交換の場であって、特定のところにナイショ話をするわけではないでしょう。)。
なあるほど。確かに、その昔小生の時代に「名門」と言われた学校が、塾で配られた“偏差値表”で思いのほかのところにランクされていた例があるのですが、同僚(何年か前にご子息の中学受験を経験してます)の解説によると「塾や模試が予想できない独特な問題を毎年出す学校なので、塾からも受験生からも、毎年ちょっとずつ敬遠されてきた。」。説得力ある解説です(この解説が正しいかどうか、確かめようはありませんけど)。私立の中学校にとって、塾側との関係がギクシャクして、何等プラスにはならないということなのでしょう。
国内の観光地のホテル旅館と大手旅行代理店の関係によく似ていると、勝手に納得しておりました。
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