2007年9月30日日曜日

月末には、反省

 以前、二学期は、週ごとに目標設定しようと本ブログに書きました(9月2日)。進捗状況はいかがでしょうか。目標の設定は今後も毎週行うとして、毎月の月末には、この一か月でどの程度こなしたか、課題をやることができたかを、大づかみに反省していました

 週ごとに「○○はできたかな」と反省すると、“進歩”が感じられないのですが、少し視野を大きくして、月末に一か月前を思い出すと、「先月の今頃は、まだこの教材はできていなかった」等々、それなりに頑張った結果が見えてきます。けして気休めじゃなくて、「何とか、いけるかな」という気がして、再び気力が湧いてきます。

 今日は月末。そして、10月、11月、12月と3回の「月末反省会」を経て、4回目の月末の時には、「ここまでよく勉強したね。よし、明日はきっとうまくいくよ。頑張って行こうね。」となるわけですね。
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2007年9月28日金曜日

1月に何を復習するか

 気が早いとお思いかもしれませんが、来年1月の話です。東京・神奈川の私立中学校は、2月1日から受験日が始まりますので、来年1月は、受験直前の一か月という意味です。夏休み明けからの9月一か月、残暑が厳しいと言っているうちに、あっという間に過ぎましたよね。そうして振り返ってみると、「来年1月はすぐだなあ」と実感して頂けると思います。

 その1月ですが、愚息の塾は、まさに試験日直前まで授業が通常どおりございました。勿論、この授業で総復習をして頂きますし、本試験向けの対策で勘を養う意義があります。

 他方、本試験前に「ここまでしっかり復習した」という達成感を持たせたり、繰り返し間違う箇所を再度念押ししておくことも不可欠だと思っておりました。そこで、冬休み明けに、「あと20日で、何を復習させようか」と考えたのですが、最終的には、予め作っていたサブノート中心になりました。塾の教材は、しょっちゅう間違って手を焼いた問題だけを復習。とても、全体に目を通すという時間はありません。

 塾へ通っている方も自宅学習の方も、今のうちから、「1月に何を復習するか(復習できるか)」を頭に入れながら、いろいろな準備をされておくとよろしいかと思います。
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2007年9月26日水曜日

わからない問題に直面したときの対応

 「制限時間切れ」という、困った事態に陥るかどうかを左右する大きな要因が、「わからない問題に直面したときにどういう対応をするか」という点。ちょうど今頃から、各科目とも記述問題、高度な応用問題が増えますので、この対応の仕方で、かなり点数が左右されると思います。

 しかも、小生もビックリしたのですが、この対応の仕方は、親子で違うということ。本当に似ないものですね。小生は、わからない問題に直面したとき、「どこかに解決の糸口があるのでないか。まだ粘れば何とかなるのでないか。」と諦め悪く持ち時間を使い、他の解答可能な問題のための時間を減らす傾向。粘って解決できたときは大きいのですが、下手をすると虻蜂取らずになっていました。

 これに対して、愚息は、ちょっと考えてわからないと、
 「だめだ、こりゃ」
と、すぐにパスするタチ。ですから、時間配分で失敗したことは少ないのですが、それはそれで得点に結びつかず、「平面図形なら、補助線の一本ぐらい引いてみないと。直感でひらめくことばかりじゃないよ、この先は。」と言うことに。

 「あと5点」の努力の際には、子どもの性格を考えながら話をしないといけないと、つくづく感じました。
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2007年9月24日月曜日

四谷大塚合不合テストでの一番の教訓

 肝心なことを、昨日書き忘れていました。四谷大塚の合不合判定テストでの一番の教訓。会場の雰囲気など得たものは多かったのですが、最大の収穫が、

 算数で、解けるのに時間不足という問題が出てきたこと

 自宅に帰宅直後に、まったく手がまわらなかった一問半を解かせてみたら、約5分で正解に達しました。それまでは、

 「どう考えてもわからないので、白紙」

というパターンはしょっちゅうでしたが、できるのに、分量が多くて時間不足ということは初めてでした。どちらかと言えば、その時点までは
 「あわてるよりも、計算間違い・ケアレスミスを絶対にしない」
 「思考力を要する問題への対応力を磨く」
を重視しており、問題を解くスピードは、標準程度(塾のクラス内で、遅くも速くもない程度)だったので気にしていなかったのです。確かに第一志望校は、「量よりも難しさ」だったのですが、しかし、受験校の他候補の中に、このように大量に問題を出す学校もありましたので、

 自分の実力の範囲内の問題を解くスピードは、このあと、少し上げていこう。

が、大きな教訓になりました。
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2007年9月23日日曜日

四谷大塚の合不合判定テスト

 今日、第一回目の合不合判定テストだったのですね。お疲れ様でした。愚息も昨年、受験しましたが、本番さながらの人数で、しかも塾外テストを、いつもの校舎とは違う場所で受けるのも初めてだったため、かなり緊張していたようです。
 そして、答えあわせをして、間違いの復習を終えた後も、「判定結果は、何%ぐらいかな」と、珍しく結果を気にしていました。

 そこで、近くの公園まで自転車で往復し、軽く“深呼吸”。毎日のドリルをこなして、早めに風呂に入れて、まとまった時間を、志望校の過去問と塾の復習に充てました。非常に“せこい”話に聞こえるでしょうが、4時間程度、普段よりも多くの時間を確保できたので、「今後の合不合テストの日の午後で4時間×3回=12時間も得するね。」と話し、結果を気にせず次の勉強に集中させるようにしました。
 また、この合不合テストだけは、「何が足りなかったか自分で考えてみて、次回までに準備してね」と愚息に言い、自分で対策を考えさせてみるということもしてみました。

 あと3回ありますので、今回がよかった方もそうでない方も、毎回、挑戦者のつもりで攻めの姿勢で臨まれてはいかがでしょうか。
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2007年9月21日金曜日

「もしも・・・」を考えるのが、親の準備

 世の中、「○○なったら、どうしよう」と、不測の事態を予想して対応策を考えることは、よくあることですね。各種避難訓練というのも、その好例だと思います。
 だのに、受験勉強に関しては、これをあんまり考えていない。「もしも」という語を使うのは、「もしも、第一志望校がダメだったら」というときだけ。それも重要なのでしょうが、でも、これではちょっと足りないと思います
 つまり、「もしも、受験勉強の最後のヤマである11月ごろに、成績不振のテストが連続したら、どういう対策をとろうか」という点です。その昔、社会人になって間もないころ、野球の名監督に直接お話をうかがった際、

 「連勝中は、次に来る不調の時期の対策を考えておく。
  連敗中は、次に来る好調の時期にしたいことを考えておく。
  それが監督の仕事。

と言われ、感銘を受けました。自分の高校・大学受験の経験でも、10月から11月に、どうあがいてもだめだった時期がありましたので、愚息の不振に備えて、何らかの手をうたなければならないだろうと思っておりました。
 そして、悪い予感が当たって、実際に10月末から11月に、「どうしたの?」という不調がやってきたのです。対策は、各ご家庭で違うと思いますが、「もしも、この先に、成績不振のテストが連続したら、どういう対策をとろうか」は、親として、今のタイミングで考えておいたほうが良いと思います。
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2007年9月19日水曜日

知ってる語彙と使える語彙

 愚息の記述式テストにずっとつきあっていたら、いろいろと面白い(?)発見をしました。そう、話したり、読んだりする時には意味がわかっているのに、いざテストのマス目を埋めるとなると、かなり限られた語彙しか使えなかったのです。
 限られた語彙の中で頻繁に登場した“おきまり”の用語が、「反発
 問題演習か模試で使ったのがきっかけだったようですが、
「父の身勝手なやり方に反発をして、○○した」
「思いやりの無い級友の発言に反発して、△△な態度をとった」
というように、しょっちゅう答案に書いていました。

 そこで、ちょっとだけ言うことにしました。
「ひと言で“反発”と言うけれど、例えば
  ・賛成(賛同)できない、共感できない、違いを感じる
  ・疑問を感じる、批判的になる
  ・嫌悪感や、怒りまで感じる
  ・内心は親しみを感じているのに、素直に言えずに、あたってしまう
 というように、感じている内容や程度は様々じゃないの?そして、その微妙な違いを表している表現があるんじゃないの。解答や解説で、どのような言葉を使っているか、ひとつひとつ、よく見よう。」

 知っている語彙と使える語彙は、かなり差があったようです。以後、時間はかかりましたが、本試験の時までには、使える語彙が多少は多くなったようです。
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2007年9月17日月曜日

親も直された添削

 「○○など」という表現がございます。例示のための表現として、ごく当たり前に使っておりました。そして、愚息が記述式の問題を解いて答えあわせをするときに、具体例を引用しながら性格描写をするという設問で、「こう書いたらいいんじゃない」と、この「○○など」という例示の表現を使うよう、アドバイスしたのです。

 しかし、ある時、国語の記述式問題を添削して、
音楽会で発表するピアノの練習を頑張るなど意志の強い面がある子である
という書き直し文にして、塾に提出して、返却された先生のコメントをビックリ。

「“○○などという表現が目立ちますが、違和感があります。使うのは止めましょう。」とバッサリ。

 「個人消費は緩やかに伸び、設備投資も底堅いなど景気は堅調に推移している。」これは、小生の職場でよく目にするリポートのことば遣いで、「など」という表現を例示として使っているのですが、どうやらこうした表現や文体では、中学入試は合格できないようです。

 小学生らしくない表現ということだったのかもしれません。もともと親が自分の考えで教えすぎるのはかえってマイナスだと思っていましたが、この一件以降、小生のアドバイスも、かなりピリピリして「こう言ってあげて良いのかな?」と自問自答するようになったのです。
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2007年9月15日土曜日

叱っちゃいけないとわかっていても

 夏休み期間中は、「弱ったなあ」「どうにかならないものか」と小生が思っても、愚息を見ていると四苦八苦している日も少なくなく、ただの一度も「ダメじゃないか」と言ったことはありませんでした。毎日、勉強につきあって説明することはあっても、叱ったことはただの一度もなし。意識して、そうしてきたのです。

 しかし、だんだん時間が無くなり、成績のほうは思う方向にいかないとなると、親のほうもイライラが少しずつ、ほんの少しずつ蓄積されます。
 それが、思わず「小噴火」したのが、昨年の10月8日。ある試験を受けて帰ったのですが、得意分野不得意分野で、キレイに得点の差がついていました。かねがね想定していた「悪いケース」。思わず、ガツンと、

 「毎日、自分の好きなことしかしようとしないから、こんなことになる!」。

 愚息は、ある程度ショックだったようで、2~3日は、こたえてました。
 親のほうも、よっぽど「叱らない」と決心して気をつけていないと、ついつい厳しいことばが出てしまう時期だと思います。
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2007年9月13日木曜日

知識は無いと困るが、知識量勝負ではない

 昨日の続きです。同問題では、続いて、あいがも農法の写真(田んぼで鴨が泳ぐ写真)を見せ、その農法名と良い点、理由を50字で説明させています。
 おそらく、塾の教材にもこのごろは出てくるのでしょうが、やはり、実地またはテレビで見て、「へぇ、面白い。カモが田んぼを泳いでる。何でこんなことするんだろう。」と、好奇心を持たないと、なかなか深い理解はできないと思います。そこをついてきている問題。

 そして、最後は、戦後の米・小麦の需給の変化データと世界の小麦輸出データを与えたうえで、「戦後の日本の、米の生産と消費、小麦の生産と消費の変化について、それぞれ食生活の変化に結びつけて(中略)200字以内で説明しなさい。そのとき、給食にご飯が取り入れられた理由、給食がアメリカ の利益にもなった理由についてかならずふれること。」という、高度な記述式問題です。

 こうなると、もう知識量の問題ではないように感じます。家庭・学校はじめ自分の周りにある事象を通じて、平素から、自分なりに考える訓練をしているかどうかがテストされています。食生活変化で米余剰になり、学校給食にも米飯が出ること、消費量が増えた一方で輸入依存を強めた小麦は、結局アメリカ依存になったことなどは、知識だけを詰め込んでもなかなか自分の言葉で説明できないと思われ、遠回りでも、自分でしっかり考えて理屈を組み立て、意味がわかっていないと対応できないでしょう。

 その意味で、こうした、知識量でない、思考訓練をどれほどしているかをためす問題は、素晴らしいことだと思いますが、受験する者にとっては手強い問題だと言えます。
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2007年9月12日水曜日

小学生なりの考え方を問う問題

 同じ筑波大学の附属中学でも、「筑波大学附属中学校」(いわゆる「附属大塚」)のほうは、4科目以外に、家庭科、音楽なども試験科目になっていました。愚息に「受験する?」と尋ねたのですが、即座に「イヤ。音楽や家庭科の試験まであるから。」と。
 しかし、社会科の資料問題の形式をとって、家庭科的なセンスまでためしている問題が、ちゃんとあります。前回も引用した海城中学校の、昨春の社会科。
 終戦後からの学校給食のメニューを題材に、食生活の変化、原材料の貿易問題、農業問題から食育基本法にまで話を発展させています。さらにファーストフード類の、カロリー・糖分・塩分・脂肪分のデータ、学校給食のカロリーや小学生のとるべきカロリーのデータを与え、

現在の子どもや若者の食生活の問題をあきらかにし、これからの学校給食に求められている役わりはどのようなものか、100字以内で説明しなさい。」

と出題しています。
 これはまさに、家庭科の範疇ですね。どう見ても、古典的な「社会」ではありません。推しはかるに、全科目を勉強して小学生なりの常識やものの考え方を持っているか、それをちゃんと説明できるかどうかをテストしてるように思えるのですが、皆様はどう受けとめられますか?
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2007年9月10日月曜日

親に読ませている出題

 昨年分は勿論、本年春の出題にも、かなり目を通したつもりですが、国語の問題の中で、「あ、これ、子供たちに出しているのでなくて、それを読むであろう親へのメッセージではないか。」とまで感じたのが、昨年春の海城中学校、国語の二番。小柳晴生さんの「ひきこもる小さな哲学者たちへ」からの出題です

 まず、良い子のイメージの一つに「学校から帰ったらさっさと宿題をすませてから遊ぶ」というのがあり、気がかりのないスッキリした心の状態にすることを良しとする価値観(=「強迫性」という傾向)を表すと説明があります。ところが、年齢が上るにつれ、気がかりなことは片づけても片づけても湧き上がり、大人になるというのは、いつも曇り空のような世界を生きることなのだと。そして、気がかりをスッキリさせようとする性向はかえって生活に支障をきたし、気がかりは気がかりとして心に置いて、スッキリしない状態を受け入れて折り合う力がいる。心の中にいろんな部屋があってつらいことがあっても、同時にうれしいことを入れておくスペースがあることが求められる、としています。加えて、これと同じことは社会全体でも言え、スッキリした状態を求めて社会から自分と合わないものを排除すると社会の活力や寛容さが失われ、誰にとっても生きにくい社会となると締めくくっています。

 おっしゃるとおり、我が家でも「さっさと宿題をすませる」型の、スッキリ思考しかして来ませんでした。ですから、(愚息がこの問題文の奥深い部分を身をもって実感したかどうかはわかりませんが、)親のほうが、今後子供にひいてあげるレールをどのようなものとしなければならないのか、思わず考えさせられたのです。
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2007年9月8日土曜日

最後は、神だのみ?

 この時期に年末・冬休みの話をするのも気が早いのですが、「予告」の意味もかねて、元日の話を。
 正月2日3日には、冬期講習の「特別講義」が入ってましたので、初詣は元日に行くことになりました。
 この時期になると、冷静に考えると「やるべきことはやってきたはずだし、これ以上を望むのは、望むほうが欲張りだろう」という気分でした。しかし、「目の前に迫った本試験で、ちゃんと力を発揮できるか、思いがけないミスをしないか」等々心配の種は尽きず、いきおい「親も一緒に神頼み」になったのです
 そこで出かけた都内で一番有名な「学問の神様」。ご祈祷をお願いしようと、本殿に上ったのですが、「へぇー」と思ったのが、ご祈祷料の違い。ご祈祷に違いはない(みんな一緒にご祈祷を受けます)のですが、祈祷料はこちら側の気持ちに任されていて、確か、3千円、5千円、1万円のいずれかをお納めする方式になっていました。珍しいですね。親としてはどうしても「少額だと、神様の前でお金を節約したようで申し訳ない」と、やはり1万円お納めしましたが、思わず、昔のテレビ番組「がっちり買いまショウ」で、今は亡き夢路いとしさんが言われた
  「10万円、7万円、5万円、運命の分かれ道!」
という懐かしのフレーズを思い出してしまったのでした。
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2007年9月6日木曜日

算数の「反応速度」

 数字に強い人とそうでない人がおられます。強い強くないというのは、たぶん反応速度の問題だと思います。大人になっても、技術系の方はもちろん、事務系でも財務諸表の概略をパッとつかんだり、簡単な暗算をするのは、とても重要です。そういう意味で、一生ものの財産だと思います
 ちなみに、小生の知人には、お店に入るなり、座席数、メニュー、従業員数と客回転の具合を見て、客単価と来店者数を大まかに計算し、「年間売り上げこれぐらい、利益このぐらい」と瞬時に暗算する強者のコンサルタントがおります。

 もちろん、反応速度は長年の積み重ねで養われるものでしょうが、やはり基礎となる「回路」は、小学校の時期に形成されるのだろうと考えておりました。愚息は、けして算数が苦手ではないのですが、ただ、どちらかといえば“高速反応型”でなく“コツコツ型”。小生としては、そこのところが多少気にはなって、そこで時々、宮本哲也先生の、数のパズルやドリルの本にチャレンジさせていました(正確に申し上げますと、受験後の3月頃にも、残った部分をさせていました。)。塾の教材と指定の副読本以外、ほとんど何も手を出さなかった(出せなかった)のですが、教材としてでなく、大所高所から数を数に親しむための本として、時々、親子で楽しんでいたところです
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2007年9月5日水曜日

ものには両面がある ~国語で教わった人生訓~

 実際に試験問題で多く見られる出題形式ですが、文章全体から判断して、登場人物がどのような人物として描かれているかを記述させる場合があります。
 こうした問題では「明るく、楽しい、元気な子」のような単線的な答えにはならないようです。文中に示された象徴的な部分を理由として簡単に引用しながら、
  「○○だけど、△△にみられるような××な部分を持つ
のように、陽と陰、光と影、表面と隠された面をきちんと、しかも主題を意識して書かなければならないようです(難しいですね)。   例えば、

  いつもクラスの意見を最後にまとめ、積極的で決断力があるが
  反面、物言わぬA君の真の気持ちを理解しようともしない表面的、独善的な人物

のように、書き分けないといけない問題のほうが、はるかに多かったと思います。

 おまけに、上記の例文の前段後段を入れ替えたら、まったくトーンが違うわけで、どちらを自分の結論として言いたいのかを、しっかり考えて書かねばならないのです。

 そこで、我が家での会話。「やはり、人にもものにも、両面があるんだね」。妙に人生訓めいた会話でしたが、以後、しばらく、「タカハシ君はね、押しが強いけど、先生に突然指名されたらおどおどして、かなり気が小さい」という“人物両面観察”シリーズの会話が、家で流行りました。  
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2007年9月2日日曜日

二学期の目標の立て方

 公立の小学校は、明日9月3日から二学期というところが多いですね。いよいよ、受験のほうもヤマ場を迎えます。
 この時期になると、よく、「受験日まであと○日」というカレンダーを見ます。愚息も塾から頂きましたので、部屋に貼りました。東京地区の2月1日受験を前提に考えると、今日9月2日は、おそらく「受験152日前」になっているはずです(間違っていましたら、すみません)。
 もちろん、このカレンダー、日数が減るにつれ、「いよいよなんだ」という気分を盛り上げるのには貢献しました。ただ、学習目標を立てる際には、むしろ、
  「年内17週。 年明け4週。」
というように、一週間単位で輪切りにして、
「今週は○○分野を確実にしておこう」
「今週は“出る順”の漢字は○番まで」
「今週の塾は、立体図形の予定だから、一学期・夏期講習でできなかった類型が、今回はちゃんと理解して解けたかどうかをチェックする。」
「今週は、数学の難問集は、2題」
といった“今週の目標”をその都度話し合う方式のほうが実利が取れると思います。

 夏休みのように、全体を通した目標を設定することは難しいと思います。模試の結果などを見ながら、柔軟に対応しなければならなくなるからです。二学期の最後の頃の水準を今から予想することも困難でしょう。しかし、日々の塾や模試に追われるだけだと、のちのち「これで良かったのだろうか」と不安になる可能性大です。
 そこで、やるべき教材や問題集はおおよそ定まっていましたので、毎週毎週、小さな目標を設定して、これを17週積み重ねれば、ひととおりの目処が立つのではないかと考えたところです。

 そして、今週の目標を話し合ったのは、毎週日曜日の晩、寝る前でした。
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2007年9月1日土曜日

「栄養がついた」塾の教材

 前回、塾・模試の問題は、様々なことを教えてくださった「栄養がつく出題」「元気が出てくる出題」だと申し上げました。それを一番感じたのは、“同情”をめぐる心境を問う教材(国語 テスト形式)。

 ある児童文学の作家の方の小説を、かなり長く読ませる教材でした。主人公の子が、厳しい境遇にあるという設定で、当初、級友から同情されていたときにはその同情に感謝していたのに、同情する人が多くなり回数が増えるにつれ、同情を疎ましく思い、ついには腹立たしさまで感じるという内容です。

なぜ同情してくれているのに腹をたてたのかという理由を記述させる設問があり、

 同情も、度を越すと「もう十分だ。そっとしておいて欲しい。」という気持ちになる。
 自分自身がみじめな気分になり、自尊心が傷つく。

という、心理のあや、人情の機微を自分の言葉で説明するものでした。

 大人になるために不可欠な「心」の部分なのですが、残念ながら学校の教科書ではこうしたことは教えてくれません。本来は、いろいろな本を読みながら、生活の中で親がひとつひとつ教えていかなければならないものなのでしょうが、受験というプロセスの中で、代わりに教えていただいた気がいたしました。
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