2007年8月30日木曜日

実際の過去問題と、塾・模試の問題

 間もなく9月になり、志望校の過去問題にもチャレンジする時期ですね。書店を歩いていて、中学校の過去問題集のコーナーを通りかかると、今でもビクッと緊張が走ります(笑)。
 
 一方、塾や各種模擬試験では、これでもかというほど教材や問題が出題されます。模擬試験の中には、特定の学校を徹底的に研究されて、形式までそっくりにした模擬試験もあり、愚息もお世話になりました。

 ただ、実際の過去問題と塾・模試の教材や問題に、小生もかなり目を通しましたが、ほんの少しだけ、ごくごく僅かだけですが、違いを感じるのですね。特に国語で。

 比喩的に言えば、塾・模試の問題は、様々なことを教えてくださった「栄養がつく出題」「元気が出てくる出題」
 それに比して、実際の中学校の過去問題は、ほとんど同じなのだけれど「隠し味がきいた出題」「秘伝のタレを使っている出題」とでもいえばよいでしょうか。

 勿論、塾・模試の教材や問題は、長文問題と解説を毎週毎週あれだけたくさん作るのですから、それ自体おそろしく大変な作業だなと思い、常に頭の下がる思いでした。
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2007年8月29日水曜日

記述式問題への第一歩

 問題文で解説してある事項について、「これをなんというでしょうか」と問うのは、語句を答える普通の問題。ただ、この形式を逆にして、「○○って、どういうこと?」と、語句の意味するところを口頭で説明してもらう練習は、内容や理由を問う形式の(比較的短い)記述式問題への簡単な対応策になりました

 愚息は、最初は不承不承でしたが、食事の時の会話で、例えば「今、ニュースで言ってた国連の“安全保障理事会”を説明する問題だと、どう書く?」と聞いて、要点や理由をまとめて答えられるかどうか「口頭試問」してみました。
えーと、国際平和と安全をはかる国連の最重要機関。常任理事国はアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国。この国は拒否権を持っている。非常任理事国は10か国」ぐらいがスラスラと出ればOK。

 「三権分立」では、権力を一か所に集めると、濫用し、国民の権利が侵害されるおそれがあるということが愚息の答えに入るかどうかをチェックしました。このように、塾の教材の太字部分とその解説を意識しながら語句について質問し、必要な点を盛り込んで答えるかどうかを聞いてみました

 理科も同様にして、語句の内容や理由を聞いてみると、記述式問題への簡単な対応になると思います。
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2007年8月28日火曜日

漢字の書き順~試験日が近づいてはできない分野~

 週末のテレビ番組のひとつで、「初」の字の正しい書き順をクイズとして出題していました。漢字の書き取りならまだしも、間違えやすい漢字の書き順を聞かれると、大人でもどぎまぎします

 お蔭様で、「初」はあってましたが、昨年夏、愚息の教材を見て自分も挑戦してみたときは、

 右 、 左 、 希 、 上 、 飛 、 医 、 収 、 臣 、 車 

という字は、正直申し上げて、不正確な書き順を覚えていました

 そして、こうした「出る確率は低いかも知れないが、勉強しないままに出題されたら、まったくお手上げになる」という分野は、早めにひととおり頭に入れておきましょう。試験日が近づけば近づくほど、こうしたところには目が行き届かなくなりますから。
  
 それにしても、漢字。一生ものですから、小学校低学年からしっかりと正しい書き順で覚えるべきだったのですね。
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2007年8月25日土曜日

夏休みの終わりの大きな勘違い

 夏休みラスト一週間。追い込みに入っていることでしょう。当初、計画された予定は、着実に進んでおられますか?ちょうど去年の今頃感じていたことは、
 (1)何とか、月末までに塾からの宿題(国語の過去問提出など)を終えられそうだ
 (2)塾の夏期講習も十分に理解できた
 (3)ついでに言えば、学校の宿題もちゃんとできた。
 (4)欲を言えば、弱点補強が少し手薄だったかな
の四点。

 正直に申し上げて、
・過去問は相当高レベルだなと感じつつも、
・「ある程度、予定したことはできた」と思い、
全体としては満足していていたという状態でした。

 早い話が、まずまずの「手ごたえ」

 それが認識間違いだと知ったのは10月中旬。
な、な、なんじゃこりゃー」。塾の授業、塾内テスト、模試のレベルが急に上ったように思えたのです。上のお子様が受験を経験されたという場合、こうしたご体験はあったのでしょう。が、子供の受験は初めてだったので、こうした感覚がまったくつかめなかったのです・・・・などと言い訳してますが、実は井の中の蛙だったのかもしれません。 恥ずかしながら。
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2007年8月24日金曜日

社会の論点その5<両院の議決が違うとき>

 久々に社会の論点ですが、先の選挙結果をうけて、目の前で「社会の論点」が話題になり出しましたので、我が家でも、昨年の塾配付資料「日本国憲法」を引っ張り出して読んだところです

【 予算 】 今までよく見かけた事例は、衆議院が予算を議決して、30日以内に参議院が議決しないので、衆議院の議決が国会の議決とされる場合。報道では「自然成立」と言われてますね(憲法第60条第2項)。もし30日以内に参議院が否決すれば、両院協議会になりますが(国会法第85条第1項)、ここで意見が一致しないときも、やはり衆議院の議決が国会の議決とされます。

【 法律 】  問題は法律。衆議院で可決し、参議院で否決した法律案は、まず衆議院で出席議員の三分の二以上の多数で再び可決するという方法があります(憲法第59条第2項)。
 次に、両院協議会を開き、出席協議委員の三分の二以上の多数で議決するという方法があるようです(国会法第84条第1項、第92条第1項)。
 参議院が、衆議院の可決した法律案を受け取った後60日以内に議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができるという定め(憲法第59条第4項)がありますので、参議院が否決しなくてもこの方式によって上記の衆議院再議決に持ち込まれるというのも、あり得るシナリオです。

【 同意人事 】 報道で取り上げられたのが、国会の「同意人事」。例えば、日銀の総裁は、「総裁及び副総裁は、両議院の同意を得て、内閣が任命する。」(日本銀行法第23条第1項)とありますが、参議院が否決した場合、上記のような自然成立、再議決や両院協議会の規定がなく、不成立、つまり人事が白紙に戻ります。

 同意人事まで中学受験に出題されるかどうかは不明ですが、身近なところに教材があると実感する日々です。
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2007年8月23日木曜日

迷路に入り込んでしまったパターン(算数)

 まず、昨日の例題の答え、おわかりですね。(1)が32通り、(2)が192通りです。

 さて、前回の問題のパターンは楽だった愚息ですが、同じ「場合の数」の“分類して計算する”パターンでは、なぜか度々苦しめられました。例えば次の例題は、説明すると「あ、そうか。わかった。」 というのですが、少しするとまた間違ってきて、ちょうど夏前後に、何回も苦しめられました。

【例題】1枚の板に、7か所の穴が開いています。穴には1番から7番の番号がついています。いま、この穴に、ひもを板の下側から上側に、上側から下側へと、交互にすべての穴に通します。ただし、1つの穴にはひもを1回だけ通し、また糸の端にはおもりが結び付けてあって糸は抜けないとしたとき、次の問に答えなさい。
(1)最初は3番の穴を板の下側から上側に通すとした場合、ひもの通し方は全部で何通りありますか。
(2)最初は3番の穴を板の下側から上側に通すことから始め、かつ、6番の穴には下側から上側に通して、続いて7番の穴で上側から下側に通すという条件も満たすようなひもの通し方は全部で何通りありますか。

ひもを板の下側から上側に通すことを「↑」、上側から下側へ通すことを「↓」と書いた場合、全体は「↑↓↑↓↑↓↑」で表せます。
問(1)は、最初の↑は穴3番で1通り。次の↓は残りの穴で6通り。その次の「↑」は5通り・・・となって、1×6×5×4×3×2×1=720通り。これは、いつでもできていました。
引っかかったのが問(2)。(1)同様、「↑↓↑↓↑↓↑」で表したとき、最初の↑は穴3番で1通り。そこで、穴6番穴7番という連続が、どこに来るかといえば、
 ①「↑↓↑↓↑」
 ②「↓↑↓↑↓↑」の2つに分類されますね(矢印が赤で太線になっている部分です。最初の穴3番で既に決まってますね。)。

①の場合、最初の「」と「↑↓」を除いた残りの4つの「↓」「↑」に、穴1・2・4・5番が入るわけですから、4×3×2×1=24通り。②の場合も同様に24通り。答えは①②の合計で48通りです。

 実は先日、思い出したようにこの問題を解かせてみましたが、ちゃんと解いて理由も説明できました。「何で去年苦しんだんだろうね」と聞けば、「どうしても、糸があちこち頭の中で行き来てこんがらがった」との答え。 どうやら当時は、何故か迷路に入り込んでいたようです。
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2007年8月21日火曜日

「数え上げ」も、実力のうち

 算数の「場合の数」や「組み合わせ」の分野で出てくるのが、「数え上げ」です。場合分けして数え上げるという問題も多く、数学的な緻密な思考をためされているのだと思います、きっと。

 この分野は、あまり得点力が高くなかった愚息ですが、様々な問題にあたっていくうちに、「この問題は、前に教わった○○の問題に似ている。」と、パターンを習得して少しずつ解ける問題が増えていったような気がしました。パターンがわかったら、あまり間違わずに済んだという問題の例が、次のようなものでした。

【例題】正六角形ABCDEFがあり、各頂点とその中心点Oが直線で結ばれている。点Pは点Oを出発し、次々に隣の点へ1秒で動く。同じ線を何回も通ることができるとき、次の(1)(2)の場合の点Pの動き方は、それぞれ何通りか。
 (1)出発してから4秒後に頂点Aに重なる
 (2)出発してから5秒後に頂点Oに重なる

 この問題は、0秒後(出発時点)から1秒後、2秒後・・・と、1秒ごとに図を別にし、1秒後から順番に、各頂点に点Pがいるのは何通りかを、1秒前の図から計算して書き込んでいけば、あとは単純な作業の積み重ねです。
 立体図形(この問題の場合は、六角錐)に変形させても同じですし、1秒毎の図を描き、数え上げてゆくというテクニックは他にも応用がきいたようです。
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2007年8月19日日曜日

解答欄からの「逆算」

 秋以降、徐々に増えてくる記述式問題。算数の難しい問題で途中経過を書かねばならぬもの、ある語の意味を説明するもの、実験の結果を推測するもの、理由や社会的背景を答えさせるものなどなど、科目を問わず、多くの分野で出題されます

 「部分点を公平に採点して下さるのは、大変なんだろうな。キーワードや必須の論理が入っているかどうかで細かく採点基準が決まっているのだろうな。」
などと、いっぱしに考えておりましたが、もっと考えなければならないことがありました。それは、愚息の回答の分量

 ある日、返却された国語の答案に、「解答欄が3行あって、これだけ余るということは、何か書くべきことを書いていないと考えなければなりませんね。」という先生のご指摘が。

 以後、「100字以内」といった字数制限問題でない記述式問題においても、解答欄の大きさ(長さ、行数)をそれとなく意識しながら、「このぐらいの分量は書くべき内容があるはずだ」と考えるようになったようです。本来は、理由を簡潔にまとめ、結論を導き出したら、解答欄にちょうどよくおさまったというのが理想だと思いますが、理想に達するまでの間、解答欄の大きさからヒントを得ることも必要かなと感じました。
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2007年8月18日土曜日

用語は漢字で正確に

 国語の漢字だけでも大変なのに、理科の術語や社会の地名、人名、時事用語についても、漢字で書くべきところを正しく書けなければ、やはり減点になるのだと塾の保護者会でうかがいました。

 「やっぱりそうか。う~ん、1点問題だと点数がなくなるな。」などと思い、帰宅後、早速、正しく書けるかどうか試してみることにしました。

 五箇条の御誓文、排他的経済水域、寛永通宝、琵琶湖、在日米軍再編・・・
このあたりまでは、スラスラと書いておりましたが、

 比叡山、延暦寺、平等院鳳凰堂、醍醐寺、飛騨山脈、阿武隈川、球磨川、英虞湾、尊王攘夷論、阿蘇山・・・・

と、ひとひねりしたものになると、とたんに怪しくなりました。

 正直申し上げて、例えば、「難読地名は、少なくとも書き取りの形式では出しません」と中学校側が言って下さるとホッとするのですが、競争試験の性格上、それは無理なのでしょう。
 結局、「同じ時間をかけて覚えるなら、一気に正しい漢字まで覚えてしまおう」を合言葉にして、覚える範囲を“教材に出てくる語とテストに出されたもの”に限定して、反復演習するしかありませんでした。
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2007年8月17日金曜日

スランプが少なかった要因

 「スランプの少ない科目」がどういう背景で生まれたかを考えてみると、二点に集約されます。

 まず第一に、塾の先生のお力で、愚息が「理科の授業は面白い」と言い出したこと。そして第二に、その先生から指導されたとおり、配布された記憶もの・小テーマものの問題集を、毎日少しずつこなしていたこと
 その結果、授業や問題集にない思考型の問題でも、知識をもとに「こういうわけで、多分、こうなるんじゃないの?」と言うようになったと思います。

 例えば、塾の授業で例題として出された、ある学校の実際の問題「ヤモリが、日本では本州中部や北部にも分布する理由」についての愚息の回答は、
 「ヤモリは、爬虫類だけど、屋外じゃなくて家の中にいるから、比較的北の地方でも冬眠状態にならないでいられるから。」。
 かつて小生が地方勤務の時の木造宿舎にヤモリがいて、春から秋は、毎晩、ガラス戸の外にへばりついて蛾をパクリと食べるのを愚息が見て面白がっていたという経験、そして授業や問題集で授かった爬虫類に関する知識をドッキングして、曲がりなりにも「仮説」を考えて書いてみるという作業ができたようです。勿論、毎度毎度、「仮説」が正解になるわけでもないのですが、こうした“粘り”が出ると、点数面で大崩れすることが少なくなるのかなと思っています

 余談ですが、この夏の理科分野の自由研究は、自分である程度ネタを拾ってきており、昨年の塾の先生のご指導の賜と思っております。
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2007年8月15日水曜日

スランプなしの科目

 「走塁にはスランプがない」。ある野球解説の方が、野球中継で言われて、「へぇ、そういうものなんだ。」と、妙に感心した記憶があります。つまり、打撃や投手には好不調の波がつきものだが、走塁にはこうした不振はないので、常に計算できる。だから、走塁をしっかり練習していれば、調子の良くない時でも一点をもぎ取れると言う意味です。
 もう少し先(11月末頃)になるのですが、これに近い感じを、中学受験でも感じました。多少の上下はあっても、大きく外れることが無く、あてになる科目という意味です。全科目調子が悪かったときでも、一番先に、もとの調子に戻りました。

 愚息の場合は、この「走塁」に相当したのが理科。続いて社会

 両科目とも、今後、実験を題材にして結果を推測してグラフに書き込むという問題や、資料読解・やや長い記述問題といったレベルの高いものが出て来ますので、夏の時点で「稼げる科目」と断言するこ とはできないと思います。が、二学期後半、塾の教材や模擬試験が本試験レベルまで到達した後、「お っ! この程度は毎回取れるな」と計算できる科目が出て来ると、厳しい中でも「よし、何とか残り科目を頑張っていこう」という気持ちになれると思います。
 もっとも、国語の「波」、算数の「穴」に最後まで悩んだので、そう思えただけかもしれませんが・・・・。
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2007年8月13日月曜日

ちょっと、ノートを見比べてみましょう

 半年前のノートそしてできれば一年前のノートを引っ張り出してみて今の夏期講習のノートの取り具合と比較してみて下さい特に社会科です。裾野が広く、また知識の比重が大きい科目ですので、夏期講習でも様々な内容についてお教えいただいているはずです。

 つまり、どんどん授業のペースが速くなり、関連することについてもどんどん先生が言及されている状態になっているはずです。その速い授業で、ただ黒板の文字を書くだけでなく、先生がおっしゃったことを単語の羅列でも、多少殴り書き気味でもいいから、一生懸命理解して書きとめようとし、授業に食い下がっている気配があるかどうかを見たほうが良いということです。確かに、のほほんとしている愚息でも、半年前と見比べると、かなりノートに違いが出ているものでした。

 できる限り多くのことを吸収しようとしている生徒と、そうでない生徒とは、この先、大きな違いが出て来るそうです。以上、当時、塾のある先生から教わった「食い下がり度」のチェック法でした。

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2007年8月11日土曜日

98点と100点は大違い

 以前、ブログでも書きましたし、塾からは耳にたこができるぐらい言い聞かされましたが、「98点止まりと100点を取り切るのは、大違い」なのです。特に、試験範囲を明示して「○○を勉強してくるように」と言われて確認テストをする場合がそうです。

 ただただ頑張れ頑張れと言うだけでも能がないので、結局、次のようなことを繰り返しました。

(1)家で練習して、間違えた部分について「何でそう書いたの?」と聞いてみる。
 単純な記憶間違いであっても、覚え間違いをした背景があるはずです。思考を要する問題では、間違いとはいえ何らかの理由あってそう書いたわけですから、頭ごなしに「ダメ」と言わずに、まず理由を聞いてみました。そして、違う部分について一度テキストの見直し。こうやって、間違いの背景や思考回路を訂正しておまないと、キレイに(?)再び同じ間違いをします。
 計算問題なら、ゆっくりと解きなおして、間違い部分に自分で気づかせるようにしました

(2)そして、間違え部分を何回も練習
 時間があった夏休みは、「十分勉強できた」という感じをもって塾に送り出しました。

(3)100点を取る頻度を上げてゆく
 「気を張ってやれば、ちゃんと100点を取れるんだ」という自信から、「記憶ものや小問では、100点を取ってあたりまえ」に意識を変えていかねばなりませんでした。

 取れる問題では確実に取るということが夏休みに身についていると、秋以降、大きく違ってきます。勿論、この先、まだまだヤマはあるのですけど・・・・・。
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2007年8月9日木曜日

親が「要らない」と言う覚悟

 9月になったら、こういう覚悟もすべきでないかというお話です。題材として、農畜産物の上位県名のデータ集をとりあげます。

 ちょうど夏休みに入った頃、塾から、第一次産業の必須データが配布されました。暗記せよとのことです。その中に、以下の農畜産物の上位県名のデータがありました。

 米、みかん、りんご、ぶどう、もも、日本なし、おうとう、うめ、かき、びわ、西洋なし、じゃがいも、小麦、大豆、らっかせい、ピーマン、キャベツ、いちご、トマト、メロン、すいか、なす、レタス、はくさい、たまねぎ、ねぎ、だいこん、きゅうり、菊、いぐさ、てんさい、さとうきび、茶。

 この中で、米や果実類は、比較的「○○と言えば、△△」というように、産地化・ブランド化していてわかりやすいのです。あるいは、「ぶどうは、雨が少ない、盆地が生産に適してるよね」(間違ってたらすみません)「レタスやはくさいは、どんな気候で育つんだったっけ」と話して、有名な産地は、比較的、日本地図とともに頭の中に入ったようです。

 難儀だったのは、二位や三位に、千葉県、茨城県や埼玉県が入った場合。いつも食卓でお世話になっていながら罰当たりなのですが、順位まで正確に覚えるのは大変でした。例えば、はくさいの2位・レタスの2位は茨城県、ねぎの2位・きゅうりの3位は埼玉県、スイカの2位・だいこんの2位は千葉県です。この3県について、正確に順位までいえるように暗記することは、9月早々に断念。ともかく、「この地域の名産は何?」「この農産物の取れる県は、一位はどこ? ほかに有名なところは?」と問う程度にして、順位まで正確に覚えることは要らないと指示しました。もしも、細かく順位まで知らないと正解にならない問題に出くわしたら、それは諦めるという割り切りを親のほうでしたわけです。

 地元の皆様なら雰囲気はわかるのでしょうが、「なぜ、きゅうりが埼玉県で、スイカ・だいこんが千葉県なのか(逆ではない理由は何)」と問われても、大人でも返答に窮します。ですから、そうした問題は出ないと割り切って、残りの事項をしっかりマスターするように、重点化を図りました
 9月になったら、そろそろ、そういう作業と覚悟も、親のほうで必要になると思います。
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2007年8月8日水曜日

夏休みの折り返しで、「渇っ!」

 まず、前回の問題の考え方から。まず、B君が東に行くからややこしいので、もし交差点から南に向いていくと考えれば、A君とB君が出会う問。4分後に出会います。次に、もしB君が交差点から北向きに向いていくと考えれば、A君がB君を追いかける問題。4+52、つまり56分後に追いつくことがわかりますね。ですから、二人の速度の差で1120mを進む時間が56分。
 速さの和が  1120m ÷ 4分 = 280m
 速さの差が  1120m ÷56分 =  20m
 ですから、 A君が分速150m、B君が分速130mでした。
 図を描くと、二次元でなく一次元になるのですが、ここに気づく、つまり解答のためのスピードある思考回路が形成されるためには、まんべんなく良い問題を解いて、「なるほど」と納得する必要があると思います。

 さて、早いもので夏休みも半分経過。予定は順調でしょうか。理想を言えば、基本レベルの補いに目途がたち、応用レベルの問題に手が回り出した状態ですが、なかなかそうはいきません。愚息の場合、塾の各科目ごとの小テストが山ほどあって、しかも「出題範囲を言ってある小テストでは、必ず100点を取れ!」と先生からご指導が。取れなくて途方にくれたり、この科目が今日はうまくいったと思ったら、別の科目で失点したりという状態で、本当に、「もぐらたたき」状態でした。
 日曜日朝のテレビ番組ではないですが、「渇っ!」のオンパレード。「あっぱれ」の数は、「渇っ!」の3分の1程度でした。甲斐あって、「お、取りこぼしがある程度減ったかな」と思えたのは、11月下旬頃。結果として、合格のために必要だった「渇っ!」ですが、精神的には厳しい日々でした

 塾での小テストが少なかったり、塾の期間が短い方は、ぜひ、問題集や様々な演習で、精度を上げるための「渇っ!」を、日々何発か(!)入れることをおすすめします
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2007年8月5日日曜日

二次元、三次元になると、弱くなる

 算数の文章題では、旅人算や流水算で、一次元で(つまり線上を)動くパターンは、5年生の時からずっと、何の苦もなく解いていたのですが、登場人物の動き方が二次元(x軸とy軸)、ましてや三次元(x軸、y軸とz軸)方向になると、急に鉛筆が止まっていました。全般的に、一次元よりも二次元、二次元よりも三次元的思考になると、もろさが目立ち出しました。

 これは、5年生の夏前の問題ですが、例えば、こんなような問題でした。

【問】東西方向、南北方向に道路が通っていて、直角に交差している。 A君は交差点の南側1120m地点から出発して北へ、B君は交差点から出発して東へ同時に歩き出した。4分後にはA君B君ともに交差点から等距離のところを歩き、それから52分後には再び交差点から等距離のところにいた。A君B君の分速を求めなさい。

 この問題は、二次元に見えて、自分で図を描いて、ちょっとひねれば、あまり二次元を意識しなくても解ける問題です。愚息は、6年生の一学期でも、この問題は一瞬考えていましたが、夏休みに入るころには何の躊躇もなく30秒程度でサッと答えを出していました。何回か解かせてみて、いわば問題の解き方の「引き出し」の数が増えていったのだなと感じていました。良い問題を繰り返し解いて、ステップを上ってゆくという気持ちで臨むのが良いのではないでしょうか。
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2007年8月4日土曜日

夏休みの気分転換ベスト5

 塾のある日(6年生は午後授業でした)は、午前中は宿題をこなし、帰宅後は塾の復習と毎日の算数・理科の小ドリルを仕上げると寝る時間でしたから、気分転換が欲しいということはあまりありませんでした。
 しかし、塾のない日はどこかで適当に気分転換を入れてあげないと、効率も悪くなります。そこで、効果があったと思われる気分転換を5つ、愚息に聞いてみました

(1)昼食は、外で
  駅前や近所のファミレスであったり、ファーストフードであったり。
  でも、一瞬でも机の前を離れて、気が休まったそうです。
(2)シャワー
  暑がりで、汗かきなので、さっぱりしたようです。家の前の道路に水うちをしながら
  いつの間にか、半分水遊びになったというパターンもありました。
(3)自転車
  近くの公園を一周です。途中で郵便ポストに出すというような雑事も頼みました。
(4)詰め将棋
  ただし、一題楽しんだら、勉強に戻らせました。
(5)眠かった日、食後に、15分程度仮眠したこと
  サラリーマンの昼休みの仮眠みたいですね。あまり寝かせると、夜、寝にくくなる
  ので、15分程度で起こしました。この答えを聞いたときは、酷なことをしたもの
  だと、若干、かわいそうに感じました。
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2007年8月2日木曜日

多少の、受験「後遺症」

 先に、前回の答えからまいりましょう。

(A)a異議(←ごんべんがある)、b意義
  注意 「同音異義語」の「異義」には、ごんべんが無い
(B)a公正、b後世、c構成、d厚生
  注意 「後世」は、“後の時代”(例 後世に名を残す)
      「後生」は“後から生まれる人”(例 後生を育成する。)

(C)a相性、b哀傷、c愛称
(D)a意志、b意思
(E)a子弟、b指定、c師弟
(F)a平行、b閉口
(G)a革新、b核心、c確信

 当時のノートからの再現です。「注意」など、引っかかりやすいところもメモさせていました。

 さて、前回の文末で、「この夏休みに、もう一度試してみようかとも思います」と締めくくったのにはわけがあります。愚息の学校で、一学期中に、成績が失速する生徒が出てきているというのです。一時的なものであることを祈りたいのですが、しかし、小生の周囲でも、受験という節目で、伸びきったバネのようになった方は、哀しいことに相当数いました。ですから、

 「自分の周りにある自然、社会、歴史、文学、機械などなどは、こんなふうになっていたんだとわかるだろ。」
 「知らなかったことがわかるようになるのは、面白いだろ。」

と、勉強への興味を最後まで強調したつもりでした。

 しかし、右上欄にある「まぐまぐプレミアム」で、昨年のことを思い出して綴るにつれ、「やっぱり、興味や好奇心よりも、徐々に得点力重視になっていったな」と反省もしています。

 その愚息、何とか一学期は失速せずに過ごしましたが、英単語の多さに、多少、げんなりし始めました。どうやって、もとの「面白い!」という感覚に戻したらよいのか、今、小生のほうが少し思案しています。
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2007年8月1日水曜日

親も引っかかって・・・・

 まず、前回の答えです。

(ア)気性、気象、起床、記章 (イ)優秀、有終 (ウ)習性、修正 (エ)解、説

 (ア)あたりは、大人でも、一瞬、考えますね。

 では、同音異義語シリーズの最後。

(A)イギ    a 他と違う意見  b 価値のあること
(B)コウセイ  a かたよらないこと b 後の時代 c 組み立てること
         d 生活を豊かなものにすること
(C)アイショウ  a 性格が合うこと b 悲しみいたむこと
          c 親愛の気持ちをこめた呼び名
(D)イシ    a こころざし b しようとする考え。思い。
(E)シテイ   a 年若い者 b さし定めること c 師匠と弟子
(F)ヘイコウ  a 二つの線が交わらないこと b こまること
(G)カクシン  a 改めて新しくすること b 中心となる大切なところ
         c 信じて疑わないこと

 これも、(A)や(B)は、愚息はしょっちゅう引っかかってました。 この夏休みに、もう一度試してみようかとも思います・・・・・・
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