2007年8月23日木曜日

迷路に入り込んでしまったパターン(算数)

 まず、昨日の例題の答え、おわかりですね。(1)が32通り、(2)が192通りです。

 さて、前回の問題のパターンは楽だった愚息ですが、同じ「場合の数」の“分類して計算する”パターンでは、なぜか度々苦しめられました。例えば次の例題は、説明すると「あ、そうか。わかった。」 というのですが、少しするとまた間違ってきて、ちょうど夏前後に、何回も苦しめられました。

【例題】1枚の板に、7か所の穴が開いています。穴には1番から7番の番号がついています。いま、この穴に、ひもを板の下側から上側に、上側から下側へと、交互にすべての穴に通します。ただし、1つの穴にはひもを1回だけ通し、また糸の端にはおもりが結び付けてあって糸は抜けないとしたとき、次の問に答えなさい。
(1)最初は3番の穴を板の下側から上側に通すとした場合、ひもの通し方は全部で何通りありますか。
(2)最初は3番の穴を板の下側から上側に通すことから始め、かつ、6番の穴には下側から上側に通して、続いて7番の穴で上側から下側に通すという条件も満たすようなひもの通し方は全部で何通りありますか。

ひもを板の下側から上側に通すことを「↑」、上側から下側へ通すことを「↓」と書いた場合、全体は「↑↓↑↓↑↓↑」で表せます。
問(1)は、最初の↑は穴3番で1通り。次の↓は残りの穴で6通り。その次の「↑」は5通り・・・となって、1×6×5×4×3×2×1=720通り。これは、いつでもできていました。
引っかかったのが問(2)。(1)同様、「↑↓↑↓↑↓↑」で表したとき、最初の↑は穴3番で1通り。そこで、穴6番穴7番という連続が、どこに来るかといえば、
 ①「↑↓↑↓↑」
 ②「↓↑↓↑↓↑」の2つに分類されますね(矢印が赤で太線になっている部分です。最初の穴3番で既に決まってますね。)。

①の場合、最初の「」と「↑↓」を除いた残りの4つの「↓」「↑」に、穴1・2・4・5番が入るわけですから、4×3×2×1=24通り。②の場合も同様に24通り。答えは①②の合計で48通りです。

 実は先日、思い出したようにこの問題を解かせてみましたが、ちゃんと解いて理由も説明できました。「何で去年苦しんだんだろうね」と聞けば、「どうしても、糸があちこち頭の中で行き来てこんがらがった」との答え。 どうやら当時は、何故か迷路に入り込んでいたようです。
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