2008年8月31日日曜日

2学期の「危機管理」

 危機管理。リスク管理とも言うようですが、2学期を迎えるにあたっての親としての「危機管理」としては、想定しうる悪い事項をひとつひとつ数え上げて、もしそうなったらどうするか考えておくことだと思います。想定しうる悪い事項とは、例えば次のようなことでしょう。

 スランプ
   努力しているのに、急に成績が降下する。理由がなかなかわからない
 苦手再発
   問題のレベルが上がって、再び苦手分野で問題が解けなくなった
 成績の波(大きな波)
   模試で「合格可能性80%」となって喜んだかと思うと、次回は別人になる
 健康不安
   風邪をひきやすくなる

 偉そうにこう書いている小生ですが、夏休みを終えた時点では、内心「そこそこ夏の目標は達成できたのではないか」と思い、その先が落とし穴と峠が続く道になるとは考えていませんでした。当然、その都度、右往左往することになりました。せめて親の気持ちの中ぐらいは「備え」をしておくべきだったという、大きな反省点です。
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2008年8月29日金曜日

我が家は、1月上旬校を受けることに

 1月上旬の学校か下旬の学校か迷いましたが、

12月下旬の最終模試と2月1日の本試験のちょうど中間にあること

試験終了後、その反省も含めて最終調整を行う時間が3週間あること

を理由として、塾お薦めの“プレ”としては、1月上旬校を受験してみることにしました。

調べてみると、実に多くの学校が東京会場として試験を実施していましたが、よくよく考えると、学校のPRになり、しかも学校側にとってきっちり収益が上がっているようですね(すぐに、単価かける数量で総収入を暗算し、会場借り上げ費・人件費概算・交通費を大づかみに出し、「ちゃんとペイしているみたいだ」と納得してしまいます、商売柄。)。だから数多くの学校がこうした県外試験を行うのかなと思います。

しかし、当時は合格してほしいの一念でさほど気にしなかったのですが、私立中学校の受験料単価は、かなり高いなと、今になってしみじみ感じます。
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2008年8月28日木曜日

1月校は上旬受験?それとも下旬受験?

 多少気の早い話ですが、受験校選びの話題の延長として、1月校の選び方について、当時頂いたアドバイスをありのまま記しておきます。

 東京神奈川地区での話ですが、2月1日から試験が始まりますので、「1月校」というのは、1月に試験を実施する東京神奈川以外の学校になります。

 これには2つの方法がありました。まず第一が、首都圏以外の地区の学校が東京で試験を行うものを受験するケース。たしかに、全寮制の学校は学校所在地区以外でも試験を行いますし、それ以外にも東京で試験を行う学校があるようです。会場は大学の校舎やホテルなどもありました。1月の上旬から行われます。

 第二に、埼玉県・千葉県の中学入試を受けに行く方法。主に1月下旬のところが多いようです。千葉のある学校は、日本一のマンモス入試ということで、テレビニュースにもなっていましたが、こうした県外からの流入者受験ということが背景にあるのでしょう。

 塾からのご指導は、大前提として、「塾のある日に休んでまで行くのは賛成できません」。ハイ、たしかにそう思います。そして、あとはそれぞれの長短を各自考えて選択して欲しいというものでした。

 長短とは、1月上旬の学校(主として首都圏以外の地区の学校の東京会場)だと、時期的にはちょうど良いが、会場が実際の中学校でないので、下手をすると、いつもの塾の模擬試験の延長のような雰囲気になり、緊張感を得られないかもしれない。他方、1月下旬の学校(埼玉、千葉)だと、緊張感は十二分である(地元の方々にとっては、まさに本試験そのものなのですから当然です。こうした“プレ受験”のような生徒が大挙して県外から押し寄せること自体、地元の方々に失礼ですし、いい迷惑かもしれませんね。)が、この時期に人ごみに出かけて風邪でももらうと大変であるということで、いろいろな点に目配りをしてご指導いただきました。

 また、中学受験の「システム化」「プロフェッショナル化」を、しみじみと感じた瞬間でもありました。
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2008年8月26日火曜日

「追加校」選びも、よく話し合って

 11月になってから、受験校が増えたという話を、先日(18日)ブログに書きましたが、この「追加校」を受験するかどうかについては、親子でゆっくり話して、納得して受験することが重要だと思います。

 第一志望校は、学園祭を見に行ったりしていて、本人も納得しています。何よりも「行きたい」と思っています。塾のクラス分けでも、学校名の付いたクラスですし、過去問題もまず第一志望校から解きますので、十分な積み上げがあります。

 それに比し、追加して受験するという学校は、親や塾の側は「受験したらよいだろう」と思っていても、子供にとっては初めて学校名を聞くケースが多いと思います。戸惑いもあるでしょうし、理由を話してあげないといけないと思います。

 そう言う小生も、11月のせわしない毎日の中では、「以前、塾の○○先生がおっしゃったけれど、2月2日は小学校へ行っても登校している友達が少なくて、かえって『自分は平気だろうか』と不安になるかもしれないって。だから、家からそう遠くないところで、受験校を見つけたほうが良いみたい。1日から3日まで、生活のリズムも一定になるから。」と、塾の先生の言葉を引用して話すのが精一杯でした。今から考えると、「第一志望校が合格しにくそうだから受けるの?」と逆に質問されてどう答えただろうかと思い、冷や汗ものです。

 合不合判定テストの判定志望校の欄にどこを書こうかというあたりをきっかけに、今のうちに家族でゆっくり話し合ってみるほうが良さそうです。
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2008年8月23日土曜日

粘りがなくなる根本的な理由

 例えば、クラブ活動に熱中して高2まで費やしたという場合で、一度大学受験がダメだったとしても、「志」を持ち、また「自分はそんなはずじゃない」と考えて、浪人して再チャレンジするというのが、従来よく見かけたパターン。

 でも、こうした「自分はそんなはずじゃない」という気持ちや気概がなくなり、逆に「これで、(いやな)受験勉強から解放されるから、まあいいか」という発想になっているというのが、第一の理由です。

 「自分は○○になりたい」「○○の勉強が大好き」という情熱や将来への希望が、中学高校の段階から薄れてきていることが背景にあるのではないかと思っています。もしそうだとすると、単に受験にとどまらない問題だとも思います。

 そして、第二の理由。「一年ぐらいどうってことない。もし今まで勉強してなかったと思うなら、一年間は、人生で一番勉強したと思えるぐらい、わき目もふらずに勉強してみろ!」と明るく一喝する人が少なくなったことです。先生であれ親兄弟であれ、こうした“正論”をビシッと言ってあげなければならないと感じます。

 実際、大人になれば、大学受験時に1~2年余分にかかったかどうかは何の関係もなくなります。夢と気持ちを大きく持って、自分の可能性に挑戦し続けて欲しいと思います。
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2008年8月19日火曜日

「粘りがない」を示す指標

 難関大学・学部についての現役・浪人別の合格者数で、特に浪人して合格する生徒の数を気にして見ています。 正確には、浪人合格者数の「推移」を気にしています。

 実は、ここ何年か、少なくとも首都圏の複数の進学校で、一度うまくいかなくて、浪人して再挑戦して合格するという生徒の数が減少傾向にあると聞いたからです。

 良く言えば、「現役の時点であらゆる手立てを講じて勉強したから」。つまり、燃焼しつくしたと生徒が感じるからなのでしょう。ただ、中高生を持つ職場の同僚に聞いてみたところでは、「ひととおりの勉強はきちんとするけれども、でも無理はせず、粘りもせずに、自分が合格できた大学に進学するから、浪人合格者数が減少傾向にある。」という解釈。

 まだ、なにが原因なのか、小生もわからないのですが、かなり悩ましい傾向だと思っています。
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2008年8月18日月曜日

受験校が「増える」という現実

 6年生の夏休み時点ではまったく考えておらず、2学期、それも11月になってから軌道修正を図った点に、受験校を2校増やしたという点があげられます。

 つまり、2月2日校の受験と、1月中の受験を追加したということです。東京神奈川地区の場合、私立中学校の受験は例年2月1日から始まります。当初もくろんでいた案は、2月1日が第一志望校。2日は受験なし。そして、1日受験会場から出てきたときの顔色を見て、3日にどこを受験するか決めることとし、3日校については予め複数校に願書を出そうというものでした。

 ところが、塾の秋の説明会と個人面談の結果、1日校と3日校の方針についてはご了承いただいたものの、「2月2日、通常通り小学校へ通わせ、本試験の間を1日空けてリラックスさせるということよりも、1日から3日までの間、毎日受験会場に出かけてゆくという生活リズムを保たせたほうが良い。また、1月校受験も“慣れ”のために重要。」とのこと。

 お教えに従い、2月2日校は都内の遠方でない所で学校を探し、受験することにしました。1月校は、手もとのリストから選びました。受験するからには、せめて1年分の過去問題は解いておきたいので、必然的に予想外の負担が生じてきます。この手の負担増が、時間のない中で、このあとちょくちょく出て来ますので、夏休み中に苦手対策の残りと、基礎部分の不安な分野の残りをしっかりやっておかなければならない・・・そういう結論に達します。
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2008年8月15日金曜日

まだ間に合う「夏の必修課題」

 肝心なことを忘れていました。ついつい塾と自宅学習の予定に追われる夏休み後半ですが、学校の宿題と同様置いてきぼりになっている(失礼)ことをひとつ。

 晩秋から冬にかけての体調のため、1日40分程度で結構ですから、運動をすることです。11月下旬にもなると、日曜日、塾へ通う子供たちの顔色は、どの子も「土気色」で、見ていて痛々しい限りでした。普通の体力の子ですと、1月末の受験直前は「倒れる寸前」だと思います。そこまでしないと、中学受験という学力判定はできないのかと、哀しい気分にさせられます。

 でも、それが現実ですので対応しなくてはならず、その一番の手立てが、夏の間に少しでも学習・体力の両面で蓄積を多くすることだと思います。

 小学校に通っている時は、体育の時間プラス休み時間で、コンスタントに体を動かしています。ですから、夏休み中も、体育一時限分の40分程度かそれ未満で構わないので、涼しい時間帯を選んで体を動かしたほうが良いでしょう。縄跳び、50m走ダッシュ10本などなど、大人と違って運動のメニューが多いので、飽きないような運動方法を毎日選んで、積み重ねてみてはいかがでしょうか。
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2008年8月13日水曜日

「緊張感」ある学校を志望する際は・・・

 ここ何回か、「爛熟」状態や、高校からの募集がある学校の緊張感について、実情もまじえて記してまいりましたが、緊張感ある学校を志望する際の覚悟について、誠に蛇足ながら一言申し上げます。

 それは、

 校内の人間関係に押し潰されない精神力を持ち続けられるか
 
という点です。緊張感がある学校や、一部の生徒が中学3年間で高校数Ⅲまで勉強してしまう状態では、当然、生徒間が単なる仲良しの友人だけではすまなくなります。生徒間でのギスギスが生じ、軋轢になり、悪くすると心の中にいつも嫉み僻みを持った状態になってしまいます。

 不幸なことに、素晴らしい才能を持ちながら、こうした人間関係に押し潰された例も目にしてきました。
 学校全体に躍動感があり、「人のことは気にせずに、自分がしっかり理解できているかどうかを日々考えよう」というのが理想ですが、理想に近い学校があるかどうかは定かではありません。

 ですから、緊張感ある学校を志望する際には、精神面や向き不向きもしっかり考えないといけないのではないかと、小生は感じています。
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2008年8月10日日曜日

高校入学者が追いつけない先頭集団

 前回、「黒船」の喩えをした高校からの入学者ですが、一般論として、どの学校でも中高一貫の6年間教育の生徒に伍して、あるいはそれを凌ぐぐらい頑張っているようです。

 私立の中高一貫校では、多くの学校で、6年分の授業を5年に圧縮して行います。ですから、同じ高校1年の時には、中学から上がってきた生徒のほうが、公立中学から高校入試で入って来た生徒に比べて相当進んでいるはずなのです。しかし、高校の最後になると、ちゃんと追いつかれている。追いつかれるだけでなく、追い越されるようです。この原因には、いろいろな要素があると思います。

 ただ、この高校入学者も追いつけないのが、中学から上ってきた生徒の先頭集団中学入学時から、“ロケット・スタート”して、高校入学時には高校数学Ⅲまでひととおり済ませているような方々です。小生が高校から入学したとき、教室の片隅で、昼休みに「大学への数学」の学力コンテスト問題をせっせと解いていて、しかも得点上位者に掲載されていた人がおりました。そういう生徒が先頭集団を形成していて、ここまで「先取り学習」されていると、高校からの入学者が追いつくことは容易ではないようです。
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2008年8月7日木曜日

緊張感が、いやでも高まる

 一方で、校内の緊張感がいやでも高まる学校があります。そう、高校入学時の募集がある学校です。中学入学者のみで6年間過ごすか、高校から新しい勢力が入るかは、大きな違いだとあらためて実感します。

 その背景には、中学受験高校受験の違いがあるように思います。これはあくまで小生の私見ですが、決められたレールや決められた道を忠実に、かつ速く走る訓練をするほど上位に行くのが中学受験。これに対して、ある程度自分なりにレールをひいたり道を作って、そこを進むのが高校受験。つまり、勉強というものに対して自分なりの姿勢や方法ができてから受験に臨むのが高校受験だと思います。

 ですから、同じように競争試験をくぐってきた生徒たちだと言っても、どこかしらタイプが違うことが多いのではないでしょうか。

 こうして、場合によっては、高校からの入学者が「黒船」となって、校内で緊張感が高まるのだろうと思います。
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2008年8月5日火曜日

「父原病」という記事

 アエラの先週号。止まらない子どもの凶行~「父原病」が子を壊す~という記事です。電車の中吊り広告で見て、気になっていましたが、ネットで読みました。

 正直、いろいろと考えさせられました。一昔前は「母原病」という言葉があり、それはなんとなく理解できる気がしていましたが、今度は「父原病」です。

 我が家では、「勉強しなさい」と言うことはめったにないのですが、ただ、何事も「この程度でよいだろう」となめてかかる態度や、楽や横着をしたがる姿勢を中学生の年齢で癖にさせないようにはしています。

 コツコツと積み上げていかなければ、何事も出来ないということ、自分なりの夢は持たなければいけないということを繰り返し言っているつもりです。ただ、こうした記事も目にすると、匙加減には気をつけなければならないなぁと感じるところです。
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2008年8月3日日曜日

「爛熟」の“完成形”

 最後は「あいつらは、勉強するんだよな」「上を見ればきりがない」という発言に帰着します。皮肉と諦めが入り混じった気持ちになるのでしょう。自分のポジションに安住するという態度にもつながります。そのほうが楽だから。

 そして、同じ気持ちを持つものが群れると、校内は、やや少数の頑張り派 対 多数の諦め派 という爛熟の構図が完成します。進学成績は、やや少数の頑張り派がリードして維持しますから、極端に落ちてゆくことはないのでしょうが、学校に「躍動感」はなくなるでしょう

 どのご家庭でも、こういう状態になるために厳しい受験をのり切って入学したのではないと思います。

 何事も一生懸命にうちこむ姿勢、自分が知らないものを見聞きして「面白いじゃないか」と思う気持ちをなくしたり、「極めてやろう、頂点に立ってやろう」という気概までなして「諦め派」に属してしまうと、多分、一生後悔することになるのではないかと懸念しています。

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