2008年8月23日土曜日

粘りがなくなる根本的な理由

 例えば、クラブ活動に熱中して高2まで費やしたという場合で、一度大学受験がダメだったとしても、「志」を持ち、また「自分はそんなはずじゃない」と考えて、浪人して再チャレンジするというのが、従来よく見かけたパターン。

 でも、こうした「自分はそんなはずじゃない」という気持ちや気概がなくなり、逆に「これで、(いやな)受験勉強から解放されるから、まあいいか」という発想になっているというのが、第一の理由です。

 「自分は○○になりたい」「○○の勉強が大好き」という情熱や将来への希望が、中学高校の段階から薄れてきていることが背景にあるのではないかと思っています。もしそうだとすると、単に受験にとどまらない問題だとも思います。

 そして、第二の理由。「一年ぐらいどうってことない。もし今まで勉強してなかったと思うなら、一年間は、人生で一番勉強したと思えるぐらい、わき目もふらずに勉強してみろ!」と明るく一喝する人が少なくなったことです。先生であれ親兄弟であれ、こうした“正論”をビシッと言ってあげなければならないと感じます。

 実際、大人になれば、大学受験時に1~2年余分にかかったかどうかは何の関係もなくなります。夢と気持ちを大きく持って、自分の可能性に挑戦し続けて欲しいと思います。
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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして!高校一年生の男子です
確かに周りを見ても志や向上心を持っている人が少なくなってきている気がします。
「正論」を言う人が少ないことも事実ですがそれで問題が解決するでしょうか?むしろ勉強することで得られる利益(お金、権力などあってほしいと願うもの)について教えた方がいいと思います。学校の先生はいつも将来役に立つから、というだけで具体的になにが得られるかを教えません。その部分もやる気の原動力に関わってくると思います。
また日本が便利になりすぎたのも原因かもしれません。子供たち(私も含めて)は与えられることになれて自分で苦労してなにかを成し遂げることを躊躇しているのかもしれません。

合格一郎の父 さんのコメント...

初めて、高校生の方からご投稿を頂戴しました。心から御礼申し上げます。

なるほど、「正論」よりも「利益」なのですね。 う~ん。その側面もありますね。

ま、結論に至るまで、小生も、いろいろな方の意見をうかがって、よく考えてみることにします。