2007年4月30日月曜日

東大脳って?

 久しぶりに、書店でゆっくりしてみて、驚いたことが一つ。
 「東大脳」の語に象徴されるように、東大に入るための脳のトレーニング、こうやって鍛えて合格したという類の書籍が、かなり、平積みされていました。合格された先輩方が後輩のために、こんな予備校や参考書のお世話になったと話すという合格体験記ものは、昔も今も変わらずに世に出ているようですが、「脳」そのものの育て方鍛え方は、小生が学生時代には無かったわいと思いながら、少々立ち読みしていました。
 自分を冷静に振り返ってみても、世間並みでないのは「好奇心」と「負けん気」の二つに尽き、これは鍛えたものではありません。受験の追い込みの時のように、限られた時間で詰め込まざるを得ないときは、むしろ好奇心に蓋をしておくのに苦労した記憶があります。
 筆者の方々の思いとご努力には敬意を表するとしても、小生は、身近で被害にあっている困った「東大脳」ちゃんを、ついつい思い出してしまいました。
 その一人、ユモト君(仮名)、東大法学部ご出身。特技は、プロジェクトに小さな小さな困難を見つけると、「これは国の法律が○○になってますから、難しいです。」「所管官庁からクレームが来そうだから、出来ません。」「前例がないから出来ません。」「隣の部で△△事業が挫折したから、出来ません。」・・・・・口を開くと、優秀な脳に整然と蓄積した“できません”データを、小一時間(大袈裟ではありません)ゆるぎない自信で一歩もひかずに主張します

 だのに・・・だのに、上司が「君には頼まん!」と、別の人に企画書を頼み、役員に報告するときには、駆け足で役員室に来て末席に座り、さも自分が加わっていたかの様に、うなづいております
 大学名だけで採用した悲劇(喜劇?)です。ちなみに契約社員の女性の間でついたあだ名が「ウ○コちゃん」(ぶっ飛び!)。いつもは臭く、そのくせ役員のところへ行くときは金魚のウ○コのようについて行くのを見て、つけたあだ名だそうな。座布団一枚ッ!
 脳を作るのも大事だと思いますが、小生は、その脳の使いこなし方と、使いこなそうとする「志」「目線の高さ」のほうが、ずっと重要だと思いませんか?
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2007年4月29日日曜日

反省会は、どこでやる?

 お風呂です。お風呂で、ツムラの「きき湯」シリーズのうちから一袋を選ばせて、疲れを取るということにして、反省会をしていました。繰り返して間違った問題、あれほどダメだと言っていた計算間違いの反省。それに塾の先生から繰り返して覚えるようにと言われた事項を、お風呂の中で話します。

 繰り返して間違った問題の場合は、「また、下手なことしちゃったねぇ。」と切り出して、自分から、何でそうなったのか言わせるようにしていました

 ちなみに、この「下手なことしちゃったねぇ。」は、何と、ある検事さんからうかがったフレーズです。取り調べの時、いきなり怒ったり問い詰めたりしてはダメで、本人も「下手なことしちゃった」と内心思っているので、「下手なことしちゃったねぇ。」から入ると、自然に話してくれるのだそうです。勿論、愚息に白状させようという魂胆ではないのですが(笑)、言われてみると、確かにスムースに風呂の反省会ができました。
 今日は、特に反省材料はありませんが、このあと久々に「きき湯」を入れて、風呂で中学のクラス内の話でも聞きましょう。
 
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2007年4月28日土曜日

大型連休、どう過ごす?

 いよいよ、今日から大型連休ですね。この連休が果たした役割、5年と6年ではかなり違いました。

 5年生の時は、塾へ通い出して3ヶ月弱経過した時点。連休中の特別講義もあまりなく、ひたすらそれまでの復習をして、「わからなかった」「できなかった」を、じっくり一つずつつぶしてゆく作業を行いました。「わかるまで粘っていけば、どんな科目でも理解できる」ということを、身をもって感じたことは、大きな意義を持っていました。また、それまで、まとまった期間、机の前でしっかり勉強したという経験がなかったので、連休終了時は愚息も小生も、ひそかに充実感を感じていました。

 一方、6年生の時は、平常授業よりもハードな特別講義が待っていました。このため、総復習のようなことはできず、特別講義の復習プラス特に対策を要する分野に絞りましたが、今後年末にかけて、厳しい生活になってゆくのだなという、いわば予告編(実際そのとおりになったのですが)のような意義を持っていたように思います。

 ご参考までに。
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理科が苦手な方の合格率は・・・

 4科目中、理科を一番苦手科目とする受験生の合格率は、御三家、中でも開成中学校の場合、かなり低くなってしまうそうです。塾のお話では。

 想像するに、模試や各種テストのデータから理科が苦手かどうかは簡単に出せるのでしょう。4科目中、理科が一番苦手な子に着目してみると、同じ合格確率を有している子供たちの中でも、現実には差が出て来るということなどだろうと理解していました。理科が苦手だと、他科目も伸び悩むのかもしれません。また、そうした理科苦手のお子様が、実際合格されたかどうかという実績をチェックしたら、たちどころにわかったのでしょう。

 学校側も、おそらく、理科が苦手では、理科学的論理思考が出来ないので、そのへんを試すような問題が各科目で出されていると推測します。

 受験を離れても、科学的な論理的思考自体は、社会に出ても、あらゆる場面で重要です。理科離れなどという言葉が囁かれる中、あらゆる科学的事象を楽しむように心がけた次第です。
 
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2007年4月27日金曜日

国語の入試問題から(その3 トリッキー)

 「T・C・スクェアが言うように、サキは『真面目な顔をして嘘をつく男』であり、彼がつく 嘘は、表面ユウモアでやわらげられてはいるものの、裏面には人の心を凍らせるような、冷たい諷刺をつねにかくしている。とかく諷刺とは読者にあるモラルをおしつけるものだが、サキの場合の諷刺には、そんなモラルさえない。」「ほとんどニヒルといっていいほどの悲しみを、うちに堪えていながら、それをユウモアやウィットの糖衣でつつみ、読者の前に提供する。しかし、口にした瞬間はあまくても、読者は、すぐにこの糖衣の下の苦い味をあじわわざるを得ない。」「要するに、サキの作品は、非情、ユウモア、ペエソス、諷刺などを軽く調理した冷料理である 。」(サキ短篇集(新潮文庫)の訳者・中村能三さんの解説)

 この「読者」にされ、新年早々に「冷料理」を提供されたのが、小学校6年生の子供たちなのです。先日、長嶋有さんの「サイドカーに犬」を取り上げましたが、同じ学校の今春の県外受験 の問題。サキの「開いた窓」が出題され(文庫版P69所収の短篇)、早い話が、ウイットや"オチ"の意味がわかりましたか?と問われています。

 あらすじを書いてしまうのも味気ないので、ぜひ、一度お読み頂ければと思います。

 ゴルフで「トリッキーなコース」という言葉がありますが、「トリッキーな出題の学校」なのかもしれません。あるいは、「変化球を好む出題者」なのかも。しかし、正直、ただでも年齢以上の難しい読み取りを要求されているうえに、こうした見慣れぬ"ペエソス、諷刺"でひどく揺さぶりをかけられているよう見え、この時ばかりは、子供たちが気の毒に感じられました。

 (大げさですが)入学する子がどういう子供であって欲しいと学校側が願っているのかいまだにわからないと思っていますし、(更に大げさですが)子供を年齢に応じて育ててゆくのではいけないのか、とも感じ続けています。
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2007年4月25日水曜日

筑波大附属駒場中(筑駒)の国語問題は、古風?(その2)

 せっかく話題にしたので、筑波大附属駒場中学校の国語問題の中で、大人の目で見て「味わい深い問題だな」と感じた事例を二つばかり。

 平成15年の一番、串田孫一さんの「朝の窓」からの出題。できる限りものをよく見ようと努めること無しに、必要なものと不必要なものをあっさりと見分けて、見ても仕方ないものは見ずに済ますということが賢明だ(合理的だ)と思い込むことに、疑問を投げかけています

 そして、ちょっと前になりますが、平成13年の二番、沢村貞子さんの「老いの楽しみ」からの出題。「昔、私の育った下町ではお金や権力はなくてもいい、恥知らずなことさえしなければ、それで結構-そう言われていた。」で始まる問題文は、“恥”や“人間にとって大切なもの”について考えさせられえる文章でした。

 12歳の子供たちは、必ずしも十分に理解できないかもしれませんが、でも彼らにとっての良い「諭し」であり、何年か後に読み返してみると“味わい”が少しずつ理解できるような文章、これが名文であり、“名問題”なのだろうと、個人的には思っています。

追伸 4月から、月2回、来年の1月15日号までの20回の予定で、まぐまぐプレミアムの配信システムで発行している
  子と父の中学受験~「やるからには、ここまで徹底しよう」体験記~
では、最短コースでがっちり得点力を上げるための、「親のサポートのあり方」を、具体的に事例をあげつつ、毎回説明しています。過不足ない親の役割、準備の段取り、早めに手をうつべきだったという反省点などをレポートしてます。
購読料は毎月315円ですが、購読申込みされた月の購読料は無料です。ご購読頂くための「まぐまぐプレミアム」の会員登録は、無料です。
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2007年4月24日火曜日

筑波大附属駒場中(筑駒)の国語問題は、古風?

 昨年夏、ある機会に、受験関係者(国語ご専門)のお一人が、こうおっしゃたのです。

 「筑波大附属駒場中学校の国語問題は、大変古くさい問題」 

 「あのねぇ、“くさい”はないでしょ、“くさい”は。“古い”とか“古風”とか言ってくださいな。」と、内心ツッコミを入れながら、でも、受験問題にも、言わば流行のようなものがあるんだ」と感じました。

 そこでパラパラと同校中学入試の国語問題を見てみると、かつて、高校でお世話になった者からすると、「いかにも」という感じの問題でした。つまり、問題文の量もさほど多くなく、また問題文自体が難解で読めぬわけでも無いのに、いざ答えるとなると、どうもピシッとした正解が書きにくいという問題なのです。こうした問題が、中間・期末の現代国語のテストに出て、いつもいつもひねられていたのです。野球の投球でいう「芯を外す」という術に、先生方は長けていらした・・・そんな風にも思いました。

 勿論、当時教わった先生方はほとんど残られていないのですが、何となく、問題作りのDNAが残っているようで、興味深かったです。また、国立という立場上も、昨日・一昨日とりあげた私立中学校のような、「先進的な問題」は難しいのだろうなと、一人納得していたのでした。
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2007年4月23日月曜日

国語の入試問題から(その2)

 大人なら、洋子さんと父のただならぬ関係にピンと来ます。問題文に引用されているところよりも後ろに、大人になった私と弟が「そうとうに惚れてたんだな、あの人」「そうだね」(文庫版P77)と会話し洋子さんは「母の平手打ちにも怯まない強さ」をもって「他人を不幸に巻き込んでしまうような恋」(いずれもP78)をしたとされていますが、問題文だけでもおおよその見当はつきます。
 ただ、問題は、12歳の子供がこの複雑な状況をどこまでわかるのか、そして12歳の子供がどこまで読み取ったり察知したりすることを学校側が求めているのだろうか、という点です。

 問6「『洋子さん』は、どのような人物としてえががれていますか。本文全体をふまえ、その性格も含めて70字以内で説明しなさい。」の答えは、小学生バージョンでは、例えば

  父の知人で、「私」に友だちのように接してくれる親しみやすくさっぱりした面があるが、サドルを盗んだりむちゃくちゃに物を買う型やぶりな人物。

ぐらいでしょうが、

  初対面でもうちとける、明るくさばさばした性格の一方で、半ば母を追い出し、およそ秩序にとらわれず本能のままに力強く行動する我の強い人物。

などと書かなければならないのかどうか、大いに気になりました。

 その昔、テレビ版の「欽ドン」で、
  「お父さん大変だ、○○君が、お酒飲んでる!」
  「きっと、幼稚園で、辛いことがあったんだろう」(バカ受け)
というのがあったように記憶しています。万が一、ませた子供、低年齢で大人並みの感性を持つ子供、促成栽培の子供ばかりが選抜されることになっては、こうしたギャグではすまされません。
 もし、この問題文を読んだ愚息が、「よくある話さ」とか「大人は、いろいろあるんだねぇ」などという感想を漏らしたとしたら、そのほうが絶望的な気がしただろうと思います。(皆さんも、そう思われませんか?)
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2007年4月22日日曜日

国語の入試問題から(その1)

 「サイドカーに犬」

 作家・長嶋有さんの、第92回文學界新人賞受賞作で、本年夏、竹内結子さん主演、根岸吉太郎監督で映画も公開されます。とても楽しみにしています。
 繊細で、しかも吸い込まれるような感じのする小説なので、小生はファンなのですが、何とこの小説の一部が、昨年春、ある中学校の県外入試分に出ていました。文庫版(文春文庫「猛スピードで母は」所収)のP10~19が問題文。小生の汚い文で当該部分のあらすじを書く失礼をお許しいただくと、次のとおりなのです。

 小4の少女(薫)と弟、そして父母という家族。しかし、父と普段から喧嘩をしていた母が、夏休みに家出してしまいます。すると、程なく、洋子さんという知らない女性が家に現れ、「私と弟が和室に布団を敷いて『おやすみ』をいう時間になっても帰る気配はな」く、「翌朝、起きると洋子さんは台所に立っていた」。そして、洋子さんと買い物に行く際のやりとりが、私(薫)の目線で描写されています。

 愚息がこの問題を解いて答えあわせをした後、
  「ねぇ。ところで、この洋子さんは、何で家に帰らないのかな。
   人の家に来て、何してるんだろうね。」
と質問されたら、どう答えようかと、正直、考え込んでしまいました。

 しかし、設問は、そこそこ深い読み取りを求めていて、

問6 「洋子さん」は、どのような人物としてえががれていますか。本文全体をふまえ、その性格も含めて70字以内で説明しなさい。
問7 本文における「私」と「洋子さん」に関する説明として最もふさわしいものを、次のア~オの中から一つ選び、記号で答えなさい。(選択肢は省略)

と、なっているのです。 う~ん・・・・(次回に続く)
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2007年4月21日土曜日

塾での、キツーイご指摘 その4

 「98点と100点は、雲泥の差!!」

 基礎力を確認するための復習テストの点数に関し、塾の先生がおっしゃったひと言です。「取るべきところで、キチンと取りきれないのは、努力不足!」とも。
 おっしゃるとおりです。キツーイご指摘でなく、当たり前のご指摘というべきかもしれません。2月1日、実際に受験させてみて、問題と結果を聞いてみると、「例年の合格ラインに何とか届いたかな。数点の範囲内の勝負だな。」と感じ、ひやひやしながら発表を見に行ったわけで、数点の違いが合否を分けることを身にしみて感じます。ですから、とれるところで1点減2点減と取りこぼしをやっていては、自分から「もう結構です」と言っているに等しいと思います。
 というわけで、自宅での基礎演習を行うときには、「はい、今日も、全問正解に挑戦」、そして全問正解が続いたときには「連続10日全問正解記録に挑戦」というように、常に事前に目標を言い、軽くプレッシャーをかけてから解かせたのでした。
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社会:歴史の年号を覚える

鳴くよ(794)ウグイス平安京

人の世むなしい(1467)応仁の乱

以後、やや(1588)安心、太閤さん(刀狩)・・・・・

小生も、高校受験時に語呂合わせで覚え、お陰様で今でも記憶しております。

 が、愚息の塾は、最初は語呂合わせを使わず、ストレートに年号と出来事を記憶してミニテス トでチェックする「ちからわざ」方式。「混乱しやしないの?」と、親のほうが驚いたのですが 、幸い、歴史分野は一番得意だったので、愚息は一覧表とカードを併用して、さほど困らずに、 覚えきっておりました。(どうも、あとから、覚えにくい年号だけ語呂合わせを教えて下さった ようです。)

 確かに、言われてみれば百数十個の数を覚えてしまうだけですが、いわば"受験名物"だったものも変わったことに、自分の時代の常識が通用しなくなったことを感じました。
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2007年4月19日木曜日

塾での、キツーイご指摘 その3

 塾の6年生2学期、日曜日に、朝から晩までの授業が組まれておりました。それだけなら、「想定の範囲内」だったのですが、ビックリしたのは、昼食時間。
 そう、30分だったのです。
 一瞬、目を疑いましたが、間違いなく、時間割に30分間と記されてました。しかも、午前中最後の授業が食い込み、また5分前には午後の授業の準備にかからないといけないから、食事時間はどんどん目減り。
 かつて、海外勤務経験者から、「ニューヨークのバリバリのビジネスマンは、昼食はごく軽く、短時間に。なぜなら仕事を早く終えて、帰宅したいから。」という解説を聞きましたが、まさにこのビジネスマンばりの短時間昼食です。
 そんなある日曜日、いつもどおり午前の授業時間がのび、あわてながら昼食を詰め込んでいた愚息に、たまたまクラスをのぞいた先生が言い放ったキツーイ一言。
 「なんだ、まだ食ってるのか?」
 愚息の嘆くこと嘆くこと。「昔の軍隊は、早寝早飯早何とかだったらしいけど、そっくりだね。でも、もうあと何回かだよ。」と励ましたのでした。

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2007年4月18日水曜日

漢字の「虫食い算」?

 <問題>次の○、△には、それぞれ同じ漢字一字が入る。これを答えなさい。

  応○間 、間○税
  公△戦 、模△図

 入試でも時々見かける、少しクイズっぽいにおいがする、国語の問題です。

 正解は、すぐおわかりのとおり、
   ○=接
   △=式
 ですが、愚息は、この一部が虫食いになっていて、共通の文字が入るというパターンが6年の前半頃まで、かなり苦手で、小生も思案しておりました。

 書店で、一般向けの漢字パズルの本を買い、受験対応ということでなしに、気分転換の意味で解かせたりもしていました。
 対策が立てにくく、塾の教材でも、あまりこうした形式はとりあげられていなかったので、どうしたものかと先生にご相談申し上げたところ、「特に気にする必要はない」とのこと。

 御陰様で、国語の様々な演習をして頂くうちに、こうした形式だけが特に悪いということは、11月ごろにはなくなっておりました。

 親があれこれ迷うよりも、塾の先生に相談するのが一番だと、実感した一コマでした。
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塾の迎え

 愚息の塾は、安全面の配慮から、家庭から親が迎えに来るか、塾関係者の先導の下、最寄駅又はバスターミナルまで「集団下校」して乗車させるという方式になっていました。親の迎えの場合、車で塾付近に待機することはできず、基本的には親と一緒に公共交通機関で帰宅するということだったのですが、家までの時間や、天候・気温の具合で、どうしても車で帰りたい日も出て来たので、やむを得ず、少し離れた所でコインパーキングや道路脇の駐車帯に停めていました。
 そして、何回かそういう日があって、「あの車も、塾のお迎えだな」と見当がつきだした頃、停まっている各車を眺めて、思わず気づいてしまいました。

 「あ! 全部、外車か、国産高級大型車ばかり。しかも最新モデルの。」

 あまり、人様のことを気にするたちではないので、それまでまったく意識していなかったのですが、さすがに、2代ほど前の国産小型車で唸りをあげながら坂道発進していたのは、我が家だけだったようです。
 やはり、経済的にもいろいろな意味でも、恵まれた環境のお子様が多いということを垣間見た瞬間でした。
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2007年4月17日火曜日

塾についての報道・評判について(その4)

 塾関係の記事から感じたことの最終回。
 塾に対して批判的になる前に、自分と子供が、本当に指導方針通り学習しているか、もう一度見つめなおしてみることが重要だと思います。
 つまり、「脚下照顧」の精神。
 それは、小生も、言いたいことは、少なからずありました。一例が、下のクラスに行くほど、「もう、この問題はやらなくていいから」と、思考力を要する問題をカットされてしまうことです。愚息が何とか上のほうにはい上がってはじめて、教えてくださる中身に違いがあることを知ったのです。
 でも、このときの我が家の会話は「ひどいことするな」ではなくて、「上のほうにいないともったいないもったいない。」、発想は「どうやって勝ち残るか」でした。
 一部の優等生を優遇しているかどうかが問題でなく、言葉が悪いのですが、どんな塾であれ自分がそこを使いこなして、「自分として必要なものは、あの塾からしっかり頂戴してきた」と言える生命力が、生徒や親の側に備わっているかどうかが問題なのだと思います。
 我が家はまだまだヒヨッコですが、気持ちだけは負けん気でいたいと思います。
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2007年4月16日月曜日

塾についての報道・評判について(その3)

 ここ3日話題にしている文芸春秋の記事の中に、親のサポートを、「外注」しているんだと思う部分がありました。
 「外注」とは、家計教師の方のこと。6年の夏に応募が集中するとのコメントも載ってました。そう言えば、夏ごろの模試の会場付近で、こうした「塾をサポートするための家庭教師派遣」のリーフレットを配っていて、「へぇ、そういうのがあるんだ」とビックリしたことがありました。
 確かに、会社でもどこでも「アウトソーシング」全盛。塾で難しかった部分の再教育を専門家にお願いするという発想も、あり得るものだと思います。経済的に許すご家庭では選択肢に入るのでしょう。

 ただ、受験に関しては素人の部類である小生が、愚息を直接サポートすることにこだわり続けたのは、単に塾の教材の理解度を上げるだけでなく、生活や愚息の気分と一体となってサポートしていかなければならないと考えたからです。 愚息の様子を見て、「頑張ろう」「意外に面白い」と感じたそぶりを見せれば、多少難しいことまで畳み掛けるように進め、どうも腹におさまっていない風であれば、ほどほどのレベルで一旦止めて、時にはお風呂で気分転換を図り、日を改めて2~3回繰り返しました。勉強した話題をちょうどニュースで見たら、「はい、この言葉、この間習ったよね。どういう意味だった?」と念押ししたところで、こういうやり方は、親でなければできないと思っています。

 また、子供にしてみても、厳しい塾の時間が終わったと思ったら、またほかの先生が家にまで来て教えられるというのでは、かなり息が詰まるだろうと気遣ったことも事実です。
 ただでも時間の無くなる6年生の夏以降に、家庭教師時間が全勉強時間の中に割り込んでいくことや、その家庭教師の先生との相性という問題もあるでしょう。
 「どうしようか」と思案されている時は、この辺の事情も考えてみる必要がありそうですね。 

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2007年4月15日日曜日

塾についての報道・評判について(その2)

 算数の理解度を測るのは、本当に「視力検査」みたいだと思っていました。
つまり視力検査は、「C」のような文字(ランドルト環)を使って、1.0がわからなければ0.9、それがわからなければ0.8というように順次(あるいは、多少間を飛ばして)戻っていき、そして、例えば0.7が読めたときは、横のほうの0.7の文字をさして、「じゃ、これ読めます?」と確認する作業が入りますよね(少なくとも、小生はそう検査されてきました。)。

 算数も同じで、「お父さん、この問題、最初からわからない」という時は、一つレベルを下げて「その問題の前に、授業では、この問題解いていたでしょ。これ、もう一回解ける?」と、ノートや教材を参照させつつ聞いて、結果がダメなら(つまり、理解できていなかったなら)、順次、同じ分野でレベルをかえて、どのレベルまでは理解していたのか確かめました。そして、理解できていたレベルに達したら、そこのレベルの他の問題を解かせてみて、レベルの確認をして、その後、「ここまではわかったけど、何でそっちはわからなかったんだろうね」と、上のレベルを理解できなかった要因を愚息と二人で考えてみる、という手順でした。

 全科目、こうした対話の日々だったと思います。親も、大変勉強になりました。

(視力がすぐれないなど、視力検査に良いイメージもっていない方がおいででしたら、申し訳ございません。あくまで一般的な用語としての「視力検査」とお考え下されば幸いです。)

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2007年4月14日土曜日

塾についての報道・評判について(その1)

 愚息がお世話になった塾が、昨年の文藝春秋(2006年11月号P308以下)で報じられていました。ジャーナリスト森健さんとおっしゃる方が執筆され、"抜群の合格実績の陰に「落ちこぼれ切捨て教育」"との副題も付いていました。

 綿密なご取材で記事にされていると拝察し、「ほんとに、こんな話、あるある」と、外から見た我々はこう見られてると思いながら、納得しておりました。心から敬意を表しています。

 問題は、我々保護者が、この記事中に指摘されているような「あまりにテキストがシンプル」で不親切、「一度落ちこぼれると挽回が難しい」、「落ちこぼれてやめていく子が多い」という現実に直面したとき、しっかりとした態度で、ぶれずに、親身になって子供の後ろ盾になってあげられるかという点です。

 その意味で、文中にある、お子様の回想として「苦しかったのは、先生も親も、誰もサポートしてくれなかった 」という記述の、“親がサポートしない”という部分には心底ビックリしました。失礼ながら、どの塾にお世話になっても

   塾へ預けたら万事うまくいくという発想そのものがおかしい

という点、強調したいです。

 「あれ、調子悪いのかな」「なんでこれができないの?」と思ったら、すぐに対話開始でした。夕食時でも、風呂の中でも。

 「勉強しろ」「点数や順位を上げろ」とは、言ってません。「今日、○○先生、何ておっしゃった?それ、ちゃんとわかった? 本当に先生のおっしゃるとおりだと思った?」

 という会話から入っていました。今後も、愚息との会話は、そうなるだろうと思います。

 「落ちこぼれると挽回が難しい」は、ある意味、手遅れの状態であって、常に手遅れになる前に、どの科目でも「この問題・分野は、やや手に余る」という顔つきをした瞬間をとらえて、気分を変えながら「大人になれば、毎日見ている、わかり易い話なのよ。こんなにあたりまえのことなんだ」などと言いつつ、分野ごとの対策を段階的に打ってきました。一例をあげると、算数は、喩えるなら「視力検査」をしている感じでした。

 「視力検査」とは・・・・・・すみません。夜も更けました。 続きは、明日夕方に。
おやすみなさい。

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2007年4月13日金曜日

塾での、キツーイご指摘 その2

 5年生の前半、まだ受験勉強を始めて間がない頃、塾で言われて、親がうつむいてしまった一言。

  「せめて40分、途中でしゃべったり、席を立たないで、一つの勉強をして欲しい」

ハイ、ご指摘のとおりです。本番の試験は、1科目、短くて40分。その間、集中が途切れるようでは、とても合格はおぼつかないでしょう。

 然るに愚息の5年生当初は、4年生までの勉強と同様、20分程度で宿題や自習の教材を終えるごとに家の中を歩いたり、小生がそばに来ると「ねえ、今晩は何時からナイター見ていいの?」とおしゃべりしてくる有様でした。

 最低40分、一つの科目に集中して、時間制限のある教材をしっかり黙ってこなせるようになったのは、やはり6年生になった頃からでした。

 早めに訓練していて損は無いと思います。

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2007年4月12日木曜日

塾お薦めの小説は・・・・・

 塾が国語の出題の本を予想するということで思い出したことをひとつ。
 6年生の前半だったと記憶しますが、愚息が塾から帰るなり、
  「りかさん、りかさん。ナシキカホさんという人の。買っといて。」
 聞けば、梨木香歩さんの本「りかさん」は、来年、出そうな小説No1だと、塾の先生
がおっしゃり、読んでおくことを薦めた由
。小生が買ってきた新潮文庫を一生懸命に読んだ愚息曰く、

  「ねえ、どのへんが、どんな選択式問題や記述式問題になりそうなの?

 あのねぇ・・・、本を読むってそういうことじゃないでしょう・・・・。
 ほかにも、塾の演習問題で「もう、出題され尽くしたのではないか」と思ったのが重松清さんの作品。やはり、よく出題されるのだそうです。
 でも、6年生の前期まで時々こうして短編小説を読んだことは、本試験に向けて少なからずプラスに作用したと思っています。

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2007年4月11日水曜日

模試、大当たり?

 入試問題の「予想」がズバリ当たるということは、珍しくないようですが、愚息の受験で経験するとは思ってませんでした。

 新進気鋭の中学校の、2月2日受験分。補足しますと、この学校、2月1日から3日まで毎日試験を行い、どの日を受けても良く、重複して受けると受験料割引もあるという行き届いたシステムです。帰国生の受験枠などもあり、先生方の試験問題準備の手間は、他校の何倍かにのぼっていそうです

 そんな中学校の国語の問題の二番。加賀野井秀一さんの「日本語を叱る!」からの出題ですが、

  昨年10月下旬に受けた、大規模な合格判定のテストの出題と同じ!

 この加賀野井秀一さんの原文を読んでいないので、どのくらいの長さの文章なのかわからないのですが、

  問題文に出された引用範囲までぴったり同じ!

 時間に比し出題量が多めの学校ゆえ、愚息は出て来るなり大喜びしていました。

 多分今頃、塾や中学の関係者間では、ひとしきり話題になっていることでしょうね。

 小生も読んでみましたが、「以心伝心」にたよっている日本語を、いろいろな例をあげながら平易に語っておられて、本当に、中学に入る子供に読んでもらうのにふさわしい文章でした。やはり、衆目の一致する素晴らしい文ゆえに、本試験にも模試にも出題されたのでしょう。

 得た教訓は、

  模試の問題の見直しを徹底してやっていると、いいことがある

ということだったと思います。ハイ。

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2007年4月8日日曜日

塾の教材の分量

 中学入学を前に、2年間の塾の教材を、ほぼ整理し終えました。

 愚息がお世話になった塾は、御三家はじめ難関校への指導で有名な塾で、しかも塾に行く日ごとに、多くの教材が配られミニテストが山ほどありました。

 以前、先輩談で「積み重ねていくと、床から天井まで届く」と聞いていました。

 実際に通っているときには、親子共々そんなこと考える時間すらなかったのですが、今、整理してみると・・・・・

  「おー、床から天井どころじゃない。床から天井までの高さの、1.5倍ある!」

我が家の天井、そんなに低くないのですが・・・・。
半端じゃない量でした。

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2007年4月7日土曜日

塾での、キツーイご指摘

 塾の保護者会で言われたり、愚息が塾のクラス全員に言われたことを帰宅してから話したことの中で、親として実に辛かったことを振り返ってみます。

 枕詞に、必ず「君たちは、ゆとり教育世代(小学校1年生からゆとり教育だったそうです)だから」というのが付いて、続いて、

 ・去年と同じ問題を出しているのに、出来が悪い
 ・2学期も後半になっているのに、休み時間にクラスがざわついている
 ・子供たちに指示したこと(宿題など)が、翌週聞いてみると守られていない
 ・○○(御三家中学の具体名)には、去年の半分、このクラスからせいぜい6人しか合格しないと思っておくように

と、「去年よりもダメだダメだ」という厳しい言葉のオンパレードでした。塾の先生方も、「これじゃいかん」という、あせりがあったことと思います。

 結果は、愚息がお世話になった塾の校舎では、昨年度と同程度の御三家校合格者を出し、塾全体では昨年度よりも多くの御三家合格者を出しました。ただ、ガキっぽさという点は、親としてずっと悩み続けてきた事項でしたので、「ああ、やっぱりそうなのだ」と、うつむくことしきりでした。

中高一貫の6年間、しっかり鍛え直さなければならないようです。

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2007年4月6日金曜日

算数の問題を見て・・・・

2007×2007-2008×2006+2006×2006-2007×2005

 今年のある中学(1月に実施)の問題です。愚息の入試直前に見たので、「気分転換に、やってみる?」と解かせてみました。
 結果は正解でしたが、予想通り、力一杯、前のほうから一つずつ計算して答を出しました。(計算はかなり速いほうなので、時間はあまりかかりませんでしたが)
大人なら、こうしますよね。
2007×2007-2008×2006+2006×2006-2007×2005
 =2007×2007-2007×2005-2008×2006+2006×2006
 =2007×(2007-2005)-2006×(2008-2006)
 =2007×2-2006×2
 =(2007-2006)×2
 =2 <正解>

 でも、正負の数や括弧でくくるというこの計算、小学校で教わるのでしょうか?出題した学校は、"公式答弁"では、「4ケタの掛け算を足し引きなので、小学校の計算力で解ける」とおっしゃるのかもしれませんが・・・・・・
 中学校の基礎的な数学を知っていると、急にやさしくなるというのは、この問題に限りません。方程式を知っていればわけないが、知らずに解くと、実に大変だという問題が数多く出ます。
 手段や道具を教えずに、言わば、素手で硬式野球に挑戦してみろと言われているような気がしてなりません。一時は、方程式の初歩を家で教えようかとも考えましたが、塾だけで手一 杯なのを見て、控えました。結局、こうしたタイプの問題を見るたびに、「こう工夫したら簡単じゃない」と、対症療法的にヒントを出すにとどめました。
 複雑な思いで、受験生のお子様たちが気の毒に思えましたが、合格するためにはやむないと割り 切らざるを得なかったです。

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2007年4月4日水曜日

生活習慣の一例

 プレジデントFamily5月号(プレジデント社刊)に、合格された家庭へのアンケートや談話などをもとに、「生活習慣」はじめ興味深い記事が載っています。
 皆様のご家庭でもそうでしょうが、我が家で、愚息が小学校低学年の時、「ここだけはこだわった」という生活習慣を一つ。
 「テレビゲームはしない」
 小学校低学年の時、一時、テレビゲームをしていましたが、
(1)古典的な「ひげのオジさん」が出て来るほのぼの系と違い、相手を打ちのめしたり撃墜したりなど、かなり戦闘的暴力的なものになっていたこと
(2)愚息が夢中になり、ほかのものも放って中毒症状になりかけたこと
(3)テレビなどを相手にするのでなく、ゲームがしたいのなら将棋か碁、肉体的勝負をしたいのなら剣道か柔道をするほうが、心身ともに健全になると小生が考えたこと
という理由で、テレビゲームはやめようと話し合いました。
 そういう小生も、社会人になってから、麻雀ゲームや「ひげのオジさん」を、1か月ほどは楽しみました。必勝法の本も買って、「そうか、毒キノコを食ってオジさんが肥満になったのかと思ったけど、強いキャラになったという意味か」(笑)などと訳のわからぬことを言っておりました。ですから、小学校低学年のときに「脳内100%ゲーム状態」にならなくても、大人になって、十分、チャンスはあると思います。

 「今日ぉ、右手が痛いんでぇ、パソコンうつの、ちょっと遅いですぅ。」
 「ア、そりゃお大事に。仕事しすぎたかな。無理しないでね。」
 「ありがとうございますぅ。ていうか、仕事じゃなくってぇ、
  最近、家帰ってずっとテレビゲームしてて、腕振り過ぎて手首痛いんですぅ。」
 「・・・・・・」

 今日、職場であった会話です。ゲームの件だけは、書かねばと思った次第です。

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2007年4月3日火曜日

青田買い

 愚息が今度お世話になっている塾は、昔から、生徒の自主性自発性が重んじられ、難しい勉強でも楽しんでいる様子であり、その方針は今日も変わっていないとのことです。「○○大学を受 けるため」という、特定の色合いもありません。親として、ホッとして、お世話になろうと思っ たのです。

 その一方で、目標とする大学名や、塾卒業者の大学合格実績数値を前面にうち出して、一大キャンペーン合戦が行われています。2月の中学校合格発表の会場前では、こうした各塾が、入会案内書やパンフレットをわれ先にと配りに来ました。

 一応、どんなことをするのだろうかと、愚息には内緒で(余分なプレッシャーをかけたくないから)、ある一ヶ所の説明会に参加してみました。

 ビックリです。中高6年間の方向性や大学受験の状況を話したうえに、ライバルと思われる他塾のご教育方針を名指しでチクリチクリやってました。

 塾の側に立って考えると、御三家や国立大付属校合格者は、貴重なマーケット。しかも、特定の大学合格者数実績が塾の経営を左右します。ですから、必然的に「青田買い」を行い、低年齢 の有望な生徒を囲い込み、ドンドン勉強させてゆくということになります。先日、お金を渡したことで社会問題化しましたが、プロ野球のスカウト活動の対象者が低年齢化した(中学生の有望株にまで声をかけるのですね)のと似た構図です。

 今、まだ中学校の入学式も行われていません。この時期に、大学に向けての塾がここまで加熱して、日本の教育はどういう方向に行くのか、若干、気がかりです。

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2007年4月2日月曜日

御三家に入れて頂いても・・・・

 タカハシ君が以前「日本一の塾」と名指しで言っていた塾。愚息は、タカハシ君のカマシにやられて、半泣きの顔で帰ってきたのですが、
「その塾って、△△△って言っただろ。昔からあったよ。お父さんは行かなかったけど、叔父さん(注 小生の弟)は、中学の頃から行っていたよ。ほら、ここに案内をプリントしたものが あるから。」

 こう話して、案内をプリントアウトしていたものを見せると、愚息は急に安心した顔をして、
 「中学に合格して、日本一の△△△に行きたい。」
と言い出したのです。

 そう、お気づきのとおり、誠に厚かましい話なのですが、昨年の12月から、来春の合格を前提とした準備をほんの少しだけしており、その一環として、この塾の情報を収集していたところだったのです。そして、このように準備していて良かったと思ったのは、この塾の説明会が、2月の合格発表の直後に行われたからです。
 実はこの塾、小生が高校在学中にも有名でした。現在と違い、秘密結社的(笑)で、高校に入学してしばらくした頃、「どうやら、中学校から上がってきている連中がものすごい進度で高校 の分野も習得済みなのは、△△△という所で勉強したかららしい。」「いや、○○君は、△△△ の方針があわなくて、辞めたらしい。」という噂を聞き、どんなすごいところなのかと感じていました。さすがに高校、しかも2年になろうとしている頃からその塾に通うのは気がひけ、小生は行かなかったのですが、小生の弟が中学から高校にかけてお世話になり、端で見ていて「こりゃ、塾に 通った連中がよく点数をとるはずだ」と思うぐらい、充実した教育でした。

 本人の希望、「これからの厳しい御三家中学での勉強において、少しでも自信を持てる科目を早いうちに作っておいてあげたい」「英語は一生使うものなので、スムーズに勉強させたい」 という小生の気持から、すぐに入塾を決定。ただ、指定された教材を買い込みながら、
  ・小学6年生が、公立小学校でこの塾を話題に出す時代
  ・中学校の入学式前に、もう、塾がダッシュをかける時代になってしまったのだ

と、つくづく感じました。

 中学合格直後も、このような日々になりますので、老婆心ながら、
  ・中学受験で体は疲れても、精神的に消耗しきってはいけない。
  ・特に、自分の知らないことを知ることが「面白い」と感じるいう好奇心は疲れさせてはいけない

ということを、あらためて記しておきたいと思います。

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2007年4月1日日曜日

タカハシ君。もう、ムチが入ってる?

 先日、気を取り直したタカハシ君が、愚息に曰く、

 「僕、○○○(注 塾の名前)に入ったんだ。僕の中学は指定校じゃないから、めちゃくちゃ難しいテスト受けたんだけど、受かった。」

 解説します。○○○は、東京大学への受験指導を専門とすると銘打つ、高度なレベルの塾です。そこが、男子校女子高の御三家や国立大附属など中高一貫校へ入学した者を対象に、中学受験直後の2月頃から募集をかけて、中学入学式以前から講義を始めるのです。
 そして、「指定校」とされる御三家や国立大附属など以外の中学入学者は、入塾のために試験を受けなければなりません。その試験に合格して、「東大」を目指すスタートラインに立てたと言って、タカハシ君は喜んでいるのです。
 愚息は、「ふーん」と言っただけで、特に関心ない様子でしたが、小生のほうがビックリしました。なぜなら、あれだけ落ち込んでいたお子さんに、もう具体的かつ重た~い大学名が次なる目標として示されているからです。

 小生は、高校から筑波大学附属駒場 → 東大文科Ⅰ類(法学部)と進ませてもらったのですが、その間、少なからぬ学友が、過度のプレッシャーやら挫折、行き詰まり、健康上の事情により、一定期間(あるいは相当長く)精神的にダウンしています。よそのお子様のこととはいえ、大丈夫だろうかと気になりました。
 また、大学も、入ることが目的でなく、入ってどのような勉強をして、社会に出て行くかということのほうが重要なはずです。

 仮に小学校1年生になった時点をスタート、大学を経て社会人になるときをゴールとする競馬だと考えても、中学校入学時点はまだ第2コーナーに差し掛かるかどうかという場面。ムチを入れるには、余りにも早すぎるでしょう。小生は、節目を見極めながら、愚息に、第3コーナーあたりまでは良い位置をキープさせ、勝負どころで大きく抜け出す気力・体力・実力をつけるようにさせようと目論んでいます

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