2007年4月22日日曜日

国語の入試問題から(その1)

 「サイドカーに犬」

 作家・長嶋有さんの、第92回文學界新人賞受賞作で、本年夏、竹内結子さん主演、根岸吉太郎監督で映画も公開されます。とても楽しみにしています。
 繊細で、しかも吸い込まれるような感じのする小説なので、小生はファンなのですが、何とこの小説の一部が、昨年春、ある中学校の県外入試分に出ていました。文庫版(文春文庫「猛スピードで母は」所収)のP10~19が問題文。小生の汚い文で当該部分のあらすじを書く失礼をお許しいただくと、次のとおりなのです。

 小4の少女(薫)と弟、そして父母という家族。しかし、父と普段から喧嘩をしていた母が、夏休みに家出してしまいます。すると、程なく、洋子さんという知らない女性が家に現れ、「私と弟が和室に布団を敷いて『おやすみ』をいう時間になっても帰る気配はな」く、「翌朝、起きると洋子さんは台所に立っていた」。そして、洋子さんと買い物に行く際のやりとりが、私(薫)の目線で描写されています。

 愚息がこの問題を解いて答えあわせをした後、
  「ねぇ。ところで、この洋子さんは、何で家に帰らないのかな。
   人の家に来て、何してるんだろうね。」
と質問されたら、どう答えようかと、正直、考え込んでしまいました。

 しかし、設問は、そこそこ深い読み取りを求めていて、

問6 「洋子さん」は、どのような人物としてえががれていますか。本文全体をふまえ、その性格も含めて70字以内で説明しなさい。
問7 本文における「私」と「洋子さん」に関する説明として最もふさわしいものを、次のア~オの中から一つ選び、記号で答えなさい。(選択肢は省略)

と、なっているのです。 う~ん・・・・(次回に続く)
にほんブログ村は、多くの中学受験ブログが参加中ですにほんブログ村 受験ブログ 中学受験へ

「人気blogランキング」「FC2受験ブログランキング」にも参加しています。
人気blogランキング  FC2 Blog Ranking

0 件のコメント: