2007年4月3日火曜日

青田買い

 愚息が今度お世話になっている塾は、昔から、生徒の自主性自発性が重んじられ、難しい勉強でも楽しんでいる様子であり、その方針は今日も変わっていないとのことです。「○○大学を受 けるため」という、特定の色合いもありません。親として、ホッとして、お世話になろうと思っ たのです。

 その一方で、目標とする大学名や、塾卒業者の大学合格実績数値を前面にうち出して、一大キャンペーン合戦が行われています。2月の中学校合格発表の会場前では、こうした各塾が、入会案内書やパンフレットをわれ先にと配りに来ました。

 一応、どんなことをするのだろうかと、愚息には内緒で(余分なプレッシャーをかけたくないから)、ある一ヶ所の説明会に参加してみました。

 ビックリです。中高6年間の方向性や大学受験の状況を話したうえに、ライバルと思われる他塾のご教育方針を名指しでチクリチクリやってました。

 塾の側に立って考えると、御三家や国立大付属校合格者は、貴重なマーケット。しかも、特定の大学合格者数実績が塾の経営を左右します。ですから、必然的に「青田買い」を行い、低年齢 の有望な生徒を囲い込み、ドンドン勉強させてゆくということになります。先日、お金を渡したことで社会問題化しましたが、プロ野球のスカウト活動の対象者が低年齢化した(中学生の有望株にまで声をかけるのですね)のと似た構図です。

 今、まだ中学校の入学式も行われていません。この時期に、大学に向けての塾がここまで加熱して、日本の教育はどういう方向に行くのか、若干、気がかりです。

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