2008年7月31日木曜日

生徒が「爛熟」なわけ

 親から見ていると、現状に満足しやすいという傾向があるような気がします。つまり、欲がないから粘りがない、諦めも早くなります。これが「爛熟」への入口。

 当然、安易な楽しい方向に行きがちですね。行事や部活動が派手でも、何ら問題ないのでしょうが、午後9時に「今日はもう疲れたから、寝たい」と言うほどになると、「爛熟」の心地よさがわかってきたという気配。

 さらに、一生懸命を良しとしない傾向、そして「問題先送り」。そうです、「やるときは、やるさ」「高校になったら頑張るさ」と言っていたのが、切り替えできずに終わる。こういうパターンに支配されると、校内はかなり「爛熟」な空気濃厚になるのかなと危惧しています。

 でも、これって、今の大人の社会の立派な縮図! けして子供たちを責めるわけにはいかないと思っています。
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2008年7月30日水曜日

進学者数の率 ~目に見えない要因~

 かつて出張でお邪魔したフランスで、(大枚はたいて)三ツ星レストランで夕食を頂いたとき、通訳の方から「三ツ星になりたての店ほど、躍動感ある美味しさなのです。」と教えていただきました。上り調子で絶好調ということなのでしょう。

 同じように、学校も上り調子にある時は、先生方も熱を入れ、生徒の多くの可能性が引き出されるのではないかと思っています。学校全体に躍動感がでてくる。

 逆に、例えば、先生方は一生懸命なのに、生徒側が現状に甘んじてしまい、最悪の場合は「笛吹けど踊らず」になってしまうと、頭打ちのおそれがあります。小生はこれを「学校爛熟期(すごい表現?)」と呼んでます。

 「躍動感」になっていれば良いのですが、反対に「爛熟」になっていやしないかというのが、実際に中学に入れて頂いてからの心配事です。贅沢な悩みではありますが。

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2008年7月27日日曜日

中学入学/大学進学対比

 ある方のブログを読んでいて、「中学に入学するときには難しい部類の学校なのに、大学に進学するときになると、期待したほどには数が伸びていない」というご指摘を拝見いたしました。

 おっしゃるとおり、小生もこの点は気にしながら見ておりました。確かに、中学受験と大学受験を比較してみると、「下剋上」(失礼!)的な場面も多々見受けます。

 勿論、それだけで学校を判断するわけにはいかないのですが、でも労力と貴重な時間を費やして中学受験するのですから、気にするのは当然だと感じます。現時点で既に、医学部など特定の学部や特定の大学に進学してほしいという親御さんの希望がある場合はそうでしょうし、そうでない場合であっても関心事項だと思います。

 どうしても詳細な比較をしてみたい場合は、毎年発表される(あるいは中学高校側が学校案内で発表する)大学別進学実績を、卒業者数概数で割り算してパーセントを出してみるのが良いと思います。特に、高校で中途入学者を募集している学校の場合は中学入学者と最終卒業者の人数が違いますので、注意して計算すれば、学校間比較は簡単にできるでしょう。世知辛い話になってしまいましたが、念のため。
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2008年7月25日金曜日

校風を外から推測するヒント

 文化祭や体育祭といった行事の“派手さ”“内容の濃さ”は、有力な手がかりかもしれません。これはある程度の数の学校見学をこなせば、見るほうなりの「基準」ができてくると思います。

 文化祭でいえば、ステージの凝り具合や展示全体量を見て、生徒総数に比して多いかどうかがわかってきます。生徒数に比して展示やイベントが多かったりにぎやかである場合、「この学校はかなりの(お金と)時間をかけて、文化祭準備をしている」ということがわかります。

 また体育祭では、競技種目の量や競技以外の「お祭り」的色彩がどの程度“派手”かが、注目点です。

 もし文化祭・体育祭ともに“派手”だとしたら、かなりこうした方面にも時間を割いている学校だと判断したほうが良いと思います。ただ、正直なところ、勉強の進度はどこでも速いので、各種行事が“派手”というのは、よほど要領の良いお子さんでないとついてゆくのが大変だろうという判断になると思います。
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2008年7月22日火曜日

校風を、どう推測する?

 中学校に入れて頂くと、そして他校に進まれた同級生の親御さんに「いかがされていますか」とうかがってみると、やはり微妙な部分での校風の違いを感じます

 例えば、「個性尊重・本人尊重」であるのか、かなり学校が尻を叩くのか、あるいは親は子供にあまり関わらずに子供に自立させて欲しいという学校なのか、親も学校の行事や勉強など様々な場面に積極的に関わってきてほしいという学校なのか、といような違いがあるようです。

 でも、小学校在学中は情報がなく、また当然のことながらこうした校風の違いを塾で教えるわけでもなく、学校説明会でもわかりません。結局、推測するしかありませんでした。

 ただ、そうした推測のときに役立った手法が、その中学高校の卒業生数人を思い浮かべてみること。近所の方という意味でなく、親の同級生の中から当該中学高校の卒業生数人を思い浮かべてみるのです

 「お坊ちゃん」「遊び上手で何をさせても優雅」「律儀でまじめ」「天才肌」「ガリガリと、人を押しのけて出てゆくタイプ(失礼!)」等々様々でしたが、かなり当たっていたような気がします。勿論、偏見は入れないように気をつけておりました。
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2008年7月19日土曜日

長期低落に・・・・・

 せっかく入学したというのに、1年と1学期経ったところで、ついに数学が校内の平均あたりまで下がってしまいました。半分ほどは順調な科目ですが、順調な科目と不振科目の差は、単なる「本人の好き嫌い」。
 1年の夏休みまでは、もっと楽しそうに勉強もしていましたが、1年生の終わりごろから、「持ち前」の“面倒くさがり”があちこちで災いしています。

 親のほうも、あれこれ忙しすぎて、学期のテストや小テストに目を通すことができなかったので、また「教材綴じ込み」を復活させて、しばらく中学数学に付き合わなければならないようです。小学校の算数ならいざ知らず、中学の数学は、当方も緊張します。

 自宅でのFXに加えて、また気を張らないといけないネタが出てまいりました(笑)。なかなかゆっくりできないようです。
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2008年7月16日水曜日

では、10月ごろをにらんで夏休みにどうするか(その2)

 いくら「夏休みだっ!苦手対策だっ!」と張り切って(?)も、科目間・分野間のバランスをできるだけ崩さないように、ということが第二の留意点です。

 矛盾していると思われるでしょうが、科目間の時間配分を、多少、苦手科目・苦手分野にシフトするぐらいにとどめておくということも重要です。

 つまり、国語・算数・社会・理科4科目の総時間配分を

 30%:30%:20%:20%

ぐらいにしていたものを、

 40%:30%:15%:15%

にするということはあり得ても、例えば、1科目がほとんど手つかずだったとか、1科目集中で勉強したという状態は、あとあとツケがくるおそれがあります。苦手科目は解消したけど、別の「穴」が10月ごろにできてしまうということですね。 この「増やした時間」をいかに効率的に使って、「短期集中苦手総復習」をするかということでもあります。

 悩みは尽きませんが、進行管理とともに、科目間の勉強分量に目配りすることも、親の役割かと存じます。
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2008年7月15日火曜日

では、10月ごろをにらんで夏休みにどうするか(その1)

 6年生の夏休みは、苦手対策の最後のチャンスだということが一番重要だと思います。特に、基礎部分に不安があり、「標準問題」という水準の問題でも間違いが多い分野は、夏中に対策が必須です。

 10月になってレベルが上がってゆくのに、「この科目のこの分野だけは、もう一度基礎部分に戻って復習してみようか」と会話しなければならないのは、辛いものがあります。焦りも出てきますし、精神的にまいってしまいます。

 宿題・復習と、2学期から始まる「志望校の過去問題演習(国語は、夏休みと同方式の添削・提出)」で、時間的な余裕がまったくなかったというのも真実です。

 10月は、「基礎部分は問題ないけど、高度な問題はまだまだだな。あと3ヶ月、難しい問題にも喰らいついて、粘って、なんとか点をもぎ取るようになっていかないといけないな。」という会話でありたいものですね。
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2008年7月12日土曜日

10月頃の姿を、思い描けますか?

♪くもりガラスを 手で拭いて
 あなた 明日が 見えますか
  (「さざんかの宿」から)

 これを引用して、
「くもりガラスを手で拭いて明日のことがわかるんだったら、みんな競馬で大儲けできるワ!」
とつっこんでいるのは、小生が大好きな「おぼんこぼん」さんです。

 でも、こと受験に関しては、明日はもちろんのこと、3ヶ月先(最低2月先)にどうなっているのかは、親はしっかり見ておかなければなりませんよね。

 長男長女の方が受験されて、時期的な勘をつかんでおられる場合は別として、初めての受験という場合、夏休みを目前に控えた今頃、「今年の10月ごろ、どうしていらっしゃると思いますか?」と聞いても、多分、ピンと来ないと思います。

 そこで一言。

 「塾の教材やテストが、急にレベルアップしたように感じられた。」

 9月からは、日曜日の特訓というのが始まり、教材の分量も多くなるし、復習時間はなくなるし、難しくなるし・・・・・「小学生に、この生活か」と、可哀相にしか思えない日々が始まるのです。いよいよ。
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2008年7月9日水曜日

親の夏休みはいつだった?

 ズバリ、塾の日程表を睨んで、夏期講習の前期と後期の間の日を、小生の「休暇」に申請しました。

 結果は「正解」。

 塾に通っている日は、帰宅後、復習で手一杯な様子でした。ところが夏休みには、有名校の類似過去問題を時間を計って家で解答することが宿題に。特に国語は、本についている再現解答用紙を用い(正確に申し上げますと、本の別冊になっている解答用紙集の該当ページを指定倍率に拡大コピーして、1校分ずつ解答用紙を作るのです。)、自分で添削して提出し、先生のチェックを受けるというシステムでした。

 ただ、○×をつけるだけの答えあわせならいざしらず、塾の指示は「正解と見比べて、どこが書き足りていてどこが書き足りないかをきちんと分析し、その理由を考えて、ちゃんと添削してくること」。それができるだけの実力がこの段階でついていれば怖いもの無しですが、実際はそうはいきません。結局、朝から子供が解いて答え合わせをし、小生がじっくり付き合って子供と話して添削させ、提出できるものが2~3問分できあがった頃には、そろそろ、夕方になっていたという具合でした。

 でも、そういう夏も、いいものですよ。今から思えば。
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2008年7月7日月曜日

名伯楽はいない?

 「名伯楽」という言葉を聞きます。中国の故事からきた言葉のようですが、馬を見分け育てる名人という意味だと理解しています。

 実際、野球ほかスポーツや芸術の分野では、数多くの「名伯楽」が素晴らしい才能を発掘し、育てているとうかがいます。囲碁や将棋で、小さな子供の指し手を見ただけで「この子は筋がいい」と認めて手塩にかけて育てたといった話も耳にします。

 しかし、こと一般の勉強や受験では、「名伯楽」の登場場面はありません。多くの学校で面接試験すら無く、「人の将来性を見極める」チャンスは無いように思います(答案の書き方だけでそれを見極めるのは難しいのではないでしょうか。)。

 もっとも、社会人になっても、社員採用や人事評価にこうした発想がないのが、多くの職場の実情でしょう。その証拠に、かつて人事担当だった際に、着眼がユニークなある学生さんを採用しようとしたり、多少難があるがそれを上回る将来性があると感じてある若手を昇進させようとしたら、ものすごい反発が周囲から来ました。「型どおり」を繰り返しているうちに、組織全体が活力をなくしているんじゃないかと気がかりです。

 スポーツや芸術分野以外の、例えば科学や経営等々あらゆる分野について「名伯楽」が明らかに不足しています。結局は、親が欲目抜きに見てあげなければならないということでしょうか。
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2008年7月6日日曜日

その一方で、芽を摘んでいる

 まんべんなく学習し確実であること、エラーの少ないことばかりを重んじているとどうなるか。

 多分「荒削りだけど、素質のある子」が振り落とされてしまうのだと思います。あるいは、ある分野について、天才的なひらめきを持っているけど、他の分野はまったくダメというタイプの子」も、受験的な観点からすると歓迎されない部類になってしまいます。

 昔、中学校か高校の英語の教材にあった記憶があるのですが、外国のある有名物理学者の方は、日常生活のお釣の計算が今ひとつだったとか。

 大当たりすることは少ないが、三振やエラーが少なく、選球眼も良く、コツコツと当てて出塁する。出ればソツなく盗塁する。投手陣は確実に仕事をこなす・・・こういうのをスモールベースボールと言うとうかがいました。野球の「スモール」には一定の評価がされるのでしょうが、中学生の時から「スモール勉強」な集団になっていやしないかと、そちらのほうも、今、気になっております。
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2008年7月2日水曜日

「エラーが多い、少ない」の差

 なぜ、正答率の高い問題で間違うことを問題視したかというと、不用意な「取りこぼし」をすると、その分、ほかの受験生と点差がついてしまいます。ですから、こういうことをしてしまうと、他の難しい問題で逆転しなければ、点差を詰めることができなくなってしまい、自分で合格圏内から遠ざかってゆく行為と言えるからです。

 また、例えば模試で「合格可能性80%」と書いて頂いても、安心して試験会場に送り出してあげる気持ちになれません。「いつ、どんな問題で、何をしてくるかわからない」と思うからです。

 このように、「あてになる、ならない」という観点、「実力どおりの点数につなげられる状態かどうか」という観点は、日を追うごとに重要性を増します

 本人に対しては、その都度、「野球でも、エラーの多いチームは優勝できないでしょ。だから、単純ミスはしないという努力をするんだ。」と言い聞かせてきました。(もっとも、中学二年生になった今でも、しょっちゅう同じ話しをしている有様ですが・・・。 )
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