2008年7月7日月曜日

名伯楽はいない?

 「名伯楽」という言葉を聞きます。中国の故事からきた言葉のようですが、馬を見分け育てる名人という意味だと理解しています。

 実際、野球ほかスポーツや芸術の分野では、数多くの「名伯楽」が素晴らしい才能を発掘し、育てているとうかがいます。囲碁や将棋で、小さな子供の指し手を見ただけで「この子は筋がいい」と認めて手塩にかけて育てたといった話も耳にします。

 しかし、こと一般の勉強や受験では、「名伯楽」の登場場面はありません。多くの学校で面接試験すら無く、「人の将来性を見極める」チャンスは無いように思います(答案の書き方だけでそれを見極めるのは難しいのではないでしょうか。)。

 もっとも、社会人になっても、社員採用や人事評価にこうした発想がないのが、多くの職場の実情でしょう。その証拠に、かつて人事担当だった際に、着眼がユニークなある学生さんを採用しようとしたり、多少難があるがそれを上回る将来性があると感じてある若手を昇進させようとしたら、ものすごい反発が周囲から来ました。「型どおり」を繰り返しているうちに、組織全体が活力をなくしているんじゃないかと気がかりです。

 スポーツや芸術分野以外の、例えば科学や経営等々あらゆる分野について「名伯楽」が明らかに不足しています。結局は、親が欲目抜きに見てあげなければならないということでしょうか。
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