2008年6月30日月曜日

問題別の正答率を出してくれる

 塾の模試の結果を見て、最近は実に行き届いているなと感心したのが、その回の模試の全設問について正答率を出してくださったこと。つまり、易しい問題で間違えたのか(取りこぼし)、難しい問題で間違えたのかが一目瞭然です。

 これを用いて、まず、70~80%の生徒が正解だったのに間違えてしまった問題の原因を分析しました。たいていは、計算問題の単純ミスや漢字の「止め」「ハネ」の間違い、それに用語を記憶間違いしていたものでした。

 続いて、正答率50%以上で間違っているものの理由を分析すると、どの辺に実力の穴があるのかがわかります。

 加えて、過去何回かの模試の結果を通算して、分野別や出題形式別の正答率も出して下さいましたので、次にどうした対策を講じればよいかがよくわかります。

 かつて流行語となった「ID野球」顔負けの「ID受験」だなと思いましたが、ともかく精緻な分析により「合理的」な対策を講じることができることはありがたいことでした。
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2008年6月28日土曜日

親が読んで良かったこと

 ズバリ、子供が可哀相に思えたということです。

 小学校教育との落差の大きさに驚き、詰め込み・促成栽培・ブロイラー化の現実を目の当たりにしました。言い換えれば「2~3年すれば自力で理解できることを、なんで12歳の時に理解できたかどうかが合否の判断基準なのだろうか。」という疑問でした。

 文部科学省は「ゆとり教育」と言いつつ、実際に受験する多くの子供たちが直面している現実は、「そこまで大人びた理解ができる子供」なのです。

  自分が小学校の時を思いだしても、「とても、この問題は解けない」。

 でも、そう言ってばかりではらちがあかないので、身を守るため、結局一問一問親子で会話しながら理解していこう(あるいは、理解した気になろう)ということになったわけです。

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2008年6月25日水曜日

親が読んでますか?(その3 志望校の過去問)

 親が読むべきもので一番大事なのは、やはり志望校の過去問題だと思います。

 子供のほうは、塾の指導で、第一志望校については9月以降、過去10年分を解いてみるということになりました。親としても、「ここはこういう意味なんじゃないかな」と、答え合わせの際に会話ができるよう、親も全科目、過去10年分を読んでみました

 理科社会はサッと読む程度にしましたが、国語と算数は、正味の話、真剣に読みました。そして半分ぐらいの問題については、実際に鉛筆を持ってノートに解いてみたところです

 こうすることにより、学校の出題傾向や塾の先生が言われたことの意味がよくわかるようになりましたし、また、その後、何に注意して学習すべきなのかも、おぼろげながら理解できたと思います。

 親子両方にとって、過去問題は情報の宝庫でした。
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2008年6月23日月曜日

親が効率的に目を通すには・・・・

 前々回(6月18日)、親が塾の教材に目を通すことを記しましたが、では、効率的に目を通すために、どのような方法をとったか?

 答えは、「塾の教材綴じ込み」です。持ち帰って、ドサッと机の上に置いてある教材やテストの返却を床の上に分類して並べます。この際、「なんだこりゃ」というテストの点数を見つけたり、算数の苦手分野がまたダメだったなと気がつきますので、教材や返却テストに付箋を貼っておきます(この付箋を目印に、のちのち繰り返しの学習に取り組ませました。)。

 こうして分類したものを、それぞれB4・B5のファイルに綴じ込みます。ファイルは、紙ファイル中心でしたが、教材量が多い科目についてはリングファイルも用いました。この辺はサラリーマンですからお手のものです。

 平素、家の手伝いをしないと苦情を言われてきましたが、この膨大な教材の分類・綴じ込みだけは、家族から多少なりとも「感謝」されたのでした。

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2008年6月22日日曜日

続・“キレる”子供

 キレるお子様、もう一人思い出しました。ええ、幼稚園の時です。うちの子供とも仲がよく、いつも一緒なのですが、困ったことに、嬉しいと言ってハイになっては人を叩く、怒り出しては人をひっかくという具合に、周囲に被害をもたらしていました。

 参観日で親が見ていても、いつものように(いつもよりももっと興奮状態で)バンバン人を叩きます。普通なら親御さんが止めるのだろうと思っていましたが、それを見ていた親はニコニコしていて何も言わず。内心「だめだこりゃ」と思い、帰宅後、「M君は明るくていい子だけど、もう叩かれないように、そばにいるのはやめよう」と話した記憶があります。

 そして幼稚園は同じでしたが、小学校の学区が違い、別々の小学校であることがわかったときには、正直ホッといたしました。子供が悪いことをしたり、わがままをし過ぎたときには、特に小さい頃から親がちゃんと「ダメ出し」をするということが、親子にとっての幸せなのかなという気がした一コマでした(小生は、多少、厳格すぎると子供から言われますが・・・)。
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2008年6月18日水曜日

親が読んでますか?(その2 塾の教材)

 さすがに、膨大な分量であった塾の教材を全部読むことはできませんでした。

 それでも、
① 苦手分野、苦手科目
② テスト(特に復習テスト)の間違い部分

については、できる限り目を通して、理解度合いや勉強の進み具合をチェックしていったつもりです。

 復習テストをできる限り見るようにしたのは、「本来100点をとるべき」と塾側から言われていたこと、自宅での復習がどれだけ徹底しているかのバロメーターであること、そして一度間違って覚えると何回も間違いを「再生産」する傾向にあったということが理由です。

 本来は、中学になった今でも、ある程度は教材を見てあげなければいけないのですが、昨年夏休みにざっと目を通しただけで、いろいろと忙しいことを理由に小生が少し怠け気味です。手遅れになってはいけないので、この夏休みにはしっかりと学習状況を確かめることにします。
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2008年6月17日火曜日

“キレる”子供

 話には聞いていましたが、ついに「キレる」という表現がぴったりの子と、同じクラスになってしまいました。幸い、今までそうした方とクラスが同じにならなかっただけなのでしょう。小学校低学年のとき、すぐ噛み付く(!)癖の子が一年間だけクラスにいましたが、「○○君には近寄るな」と教え、事なきを得て、あとの5年間は実に穏やかにすごせました。

 今回の「キレる」方は、暴力的ではないそうですが、些細なことで大声をあげて長々とわめき散らすとのこと。中学校になり、だんだんと体格も声も大きくなるので、周囲は時には恐怖心を抱くそうです。当然、クラスの生徒は、班や係りが同じになるのを敬遠。先生も、その子を呼んでゆっくりと諭してると聞きましたが、今のところ改善の兆しはないようです。

 原因がどこにあるのかはわかりません。

 ただ、「少なからずしんどい思いをして中高一貫校に入っても、そういう問題に直面するのか」というのが、親にとって一番ショックでした。

 ま、陰湿なイジメは無さそうなので、その点は安心し、学校に感謝していますが、これからも、学校の様子はよく話を聞いてあげないといけないと感じます。
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2008年6月14日土曜日

親が読んでますか?(その1 模試の問題)

 2回前(6月4日)に、模試の間違い問題が情報の宝庫だと申し上げましたが、では、模試の間違いをどのように把握したか。

 おわかりかと思いますが、模試は、間違った箇所を中心に、小生も問題そのものをある程度読みました。当然、国語の場合は長文の問題文を読んでいなければ、答えが間違っているか合っているかわかりませんので、そこそこ長い文章を真剣に読むことになりました。

 6年生になれば、かなりの頻度で模試がありますので、本当にトホホな日々でした(ただ、当時はこちらも気が張っていたので、その作業を苦痛だと思ったことはありませんでした。)。

 そして、一番重要なのが、どこが間違っていたのかを、じっくり話し合うこと。「どう考えて、この答えを書いたの?」「じゃ、この模範解答はどうなっていて、どこに違いがあるの?(算数・理科の場合はどのあたりから違う考え方になって行ったの?)」という2点です。こうすることによって自分で考える習慣がつくのでないかと、そう期待しながら気長に付き合っていました。

 注意しなければならないのは、問い詰めてはいけないという点です。特に国語の場合、「それはそれで、一理あるな。」「なるほど、そういう解釈もあり得るな。」と思う場面(つまり、模範解答のストライクゾーンのほうが異様に狭い!と感じる場面)も、そこそこありましたので・・・。

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2008年6月11日水曜日

「ゆとり教育世代」

 「自分の好きなことしかしない。」

 勉強でも読書でも運動でも何でも。あらゆる場面で、自分の好きなことしかしないというのが「ゆとり教育世代」の特徴だそうです。長年、子供たちを見続けてきた中学校の先生による分析です。

 おっしゃるとおりです。図星です。我が家のことを言われているようです。思わずうつむいて反省してしまいました。

 受験は、この「偏食」との戦いでしたし、今も、それは変わっていません。

 ただ、嫌々ものごとをさせるということでなく、生きていくうえでは、時には気の進まないこともしっかりこなさなければならないということを、少しずつ体験させてきたつもりです。

 理解してもらうのには、この先も、まだまだ時間がかかりそうです。でも、辛抱強く続けます。

 ちなみに、ゆとり教育を推進されたという方が、テレビにコメンテーターで出てこられますが、小生は、どんな番組であろうと、すぐチャンネルをかえることにしています。
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2008年6月7日土曜日

「転塾」

 5年生の今頃、家族が、小学校の同級生の親から、ある相談を持ちかけられました。

「あのぉ、塾を変えようと思うの。」

 ちょっと待ってくださいな。5年生の夏期講習あたりから塾に通わせようと思っていた我が家に、一緒に入塾テストを受けないかとお誘いくださったのは、貴女ではないですか・・・・と言いたいのを我慢して、事情を聞いて見ると、息つく間もなく教材が配られ、ミニテストやクラス昇降のテストが繰り返される今の塾のシステムに、お子様が着いていけなくなったとのこと。

「そりゃ確かに、向き不向きはあるからね。でも、“石の上にも3年”って言葉もあるし。」

 結局、ご相談には何のお役にも立てませんでしたが、その方は、“予習型”の塾へ転塾。じっくり勉強されるのがよかったのか、見事、別の御三家校へ。

 一方、のほほんとしているうちの子供には、お世話になった塾の“厳しい競争システム”が良かったようです。正味の話、「(塾に)喰らいついてゆくべきだ」としか考えず、何とか喰らいついてゆく工夫をしようとだけ思っていたので、我が家では「転塾」の二文字が頭に浮かぶことも話題になることもありませんでした。

 ただ、いろいろと考えてみるとしたら、5年生の今頃が、ある意味で「ラストチャンス」かもしれませんね。
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2008年6月4日水曜日

偏差値ですべてがわかるか

 塾のクラス分けや模擬試験では「便利」な偏差値ですが、小生は、今でも「これですべてがわかる」とは思っていません。極論すれば、テストの結果が全体的にどのような出来であったかを把握するだけ。

 むしろ注目すべきは、個別の問題の間違い方。いいところまで理解していながら最後のところで間違えたのか、入口の部分からすっかり間違った方向だったのか。基礎知識不足だったのか応用力に難があったのか。問題の指示を理解していたか。長文読解の問題の場合、問題文のどこまで理解できていて、どこに読み違いがあったのか。

 また、復習テストの場合は、最初の学習の際も間違えて、ミス直しの時に理解が十分でなかったのか、最初の学習ではたまたまあっていて、ちょっと数字を変えただけで間違えてしまった(つまり、しっかり理解できてなかった)のかという点が重要だと思います。

 偏差値もさることながら、間違い問題」のほうが、情報の宝庫でした。

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2008年6月1日日曜日

4年生までにこれだけは(その10 「何でそうなの?」)

 「4年生までに」シリーズの中締めは、“興味”“観察”と“質問”身の回りのあらゆることに好奇心を持ち、ジーッと見て、「疑問の山」を築くことが理想像だという点です。

 勿論、最初から子供が興味を持つ場合ばかりではないので、親のほうから簡単に質問する形になります。理科が一番わかりやすい事例ですが、「何でテコを使うと小さな力で重いものが動くの?」「何で豆電球を2個直列につなぐと暗くなるの?」「何で秋になるとイチョウ並木は枯葉で一杯になるの?」と、単純な質問の形式にしてテレビを見ながら、あるいは道を歩きながら質問してみました。

 理科だけでなく、「ガソリンの値段はどうして安くなって、また高くなったの?」「国会は何で再議決するの?」「ジャンケンは、何回もやると勝つ数と負ける数が同じぐらいになるの?」というように各科目でできます。

 そして勉強ばかりでは辛いので、野球を見ながら「何でホームグラウンドだと強いんだろうね」とか、マジックのナポレオンズを見て「何であの人は首がグルグル回るんだろうね」という会話もしていました。いや、正確には、そういった会話の数のほうが多かったかもしれません。


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