前回、塾・模試の問題は、様々なことを教えてくださった「栄養がつく出題」「元気が出てくる出題」だと申し上げました。それを一番感じたのは、“同情”をめぐる心境を問う教材(国語 テスト形式)。
ある児童文学の作家の方の小説を、かなり長く読ませる教材でした。主人公の子が、厳しい境遇にあるという設定で、当初、級友から同情されていたときにはその同情に感謝していたのに、同情する人が多くなり回数が増えるにつれ、同情を疎ましく思い、ついには腹立たしさまで感じるという内容です。
なぜ同情してくれているのに腹をたてたのかという理由を記述させる設問があり、
同情も、度を越すと「もう十分だ。そっとしておいて欲しい。」という気持ちになる。
自分自身がみじめな気分になり、自尊心が傷つく。
という、心理のあや、人情の機微を自分の言葉で説明するものでした。
大人になるために不可欠な「心」の部分なのですが、残念ながら学校の教科書ではこうしたことは教えてくれません。本来は、いろいろな本を読みながら、生活の中で親がひとつひとつ教えていかなければならないものなのでしょうが、受験というプロセスの中で、代わりに教えていただいた気がいたしました。
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2007年9月1日土曜日
「栄養がついた」塾の教材
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