2007年5月4日金曜日

国語の入試問題から(その4家庭生活を問われる)

 昨年春の灘中学校の国語(第二日目)の第三番。「食卓一期一会」と題する長田弘さんの詩から、「言葉のダシのとりかた」「ふろふきの食べかた」の二編が出題されています。言葉の使い方や日々の過ごし方を料理の話と重ね合わせた詩で、人としてどのような態度で過ごしたいかということを表現したものだと理解しました。
 そして、この問題で、思わず唸った点が二つ。
 一つ目が、ダシの取り方そのものを知らないと、正解にたどり着けないことです。作者は、「言葉のダシのとりかた」において、「言葉=かつおぶし」「意味=昆布」に喩えているのですが、ダシをとる一般的な方法が、昆布とかつおぶしを使い、かつ、それがどのような手順なのかを知っていないと、正解が出てきません
 二つ目が、「ふろふきの食べかた」で、「ふろふき」がどんな食べ物かはわかっているとしても、「スが入った」とはどういう状態なのかを理解していないと、正解が出てきません。
 家のお手伝いを良くしたり、あるいは食卓で「これは、こういう風にして作ったんだよ」という会話をしていれば、特に難しい話ではないのですが、正直、我が家では(特に5年生以降)手薄になっていた部分です。
 「親として、キチンと子供に伝えるべき基本を伝えていますか?」--家庭生活そのものを問われた気がして、親として大いに反省した問題でした。

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