2007年5月6日日曜日

お二人の先生

  「東大脳」ならぬ「問題脳」になっていやしないかと自身を省みるとき、とりあえず今のところ悪い“症状”が出ていないのは、二人の先生のお蔭だとしみじみ感じます。
 お一人目の先生は、小学校の時の担任の先生。「どんなことにも、自分ならどうするという意見を持って、しかもすぐ手をあげて発表する。そして、ほかの人の意見は、黙って聞く。あっているとか間違っているとか、一切言わない!」というのが教育のご方針でした。その年、筆者のクラスは、保護者会で親がビックリするぐらい、手が上り、全員が元気になりました。ともかく自分で考えてみるという習慣は、この年につけていただいたと思います
 そしてもう一人。大学の時の民法の先生。たしか入門編の講義の時に、近年、話題となっている高金利による貸し金の問題(グレーゾーン金利の問題)がとりあげられました。授業終了後、「そんな問題のある高金利ならば、法律で貸せないように、罰則の範囲を下げていったらいいのではないですか。」と質問に行った小生に、先生は、

 「高い金利でも借りるという需要が、社会にはある。需要が一方にありながら、ただ法律で罰則をかけるだけでよいのかということは、きちんと考えないといけない。およそ、社会で起きている事象はすべてそうだろうが、表面から見て『不思議だな』と思うことにも、社会的な背景があってそれが起こっているものなのだ。」

と、おっしゃいました。高金利でも借りるという事情は、社会人になって程なく理解できたのですが、その後も、様々な対策や新商品を考えるとき、マーケティングや各種報告の数値に不思議なことを見つけ、とことん実情を調べて背景を探り、そのことで何度も助けられました

 今でも思い出す先生のお言葉です。

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