2007年5月13日日曜日

高名な大学教授のお嘆き

 ある時に、仕事でお世話になった、情報工学の高名な大学教授の方に、「今の学校教育のどこが問題だとお考えですか?」とうかがうチャンスがございました。

 すると、即座にお答えになって曰く、

 「第一に、ペーパーによる受験万能主義! その受験に関係ないことを、小さい頃から切り捨てている。典型例が理科の実験と観察。小学校でもどんどん少なくなっている。
  第二に、教える先生も、実験や観察が現実にうまいかどうか、そうした力をもっているかどうかを、教員試験で調べていないのでないか。教員試験もペーパー主体だから、実験や観察という部分がどうしても反映されなくなる。かくして、実験や観察を『面白いことだ』『熱意を持って子供たちに実験・観察の面白さを伝えよう』と考える小中学校の先生が必然的に少なくなっている。理科系離れというが、単に『理科系は実験が大変だって先輩が言ってたから、文科系にしとこうか』という大学受験生が増えたからだけでなく、小学校、いやもっと小さい頃から実験や観察に好奇心を持たないような仕組みに、いつの間にやらなってしまった。」。
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 確かに、小学校5年生の時の授業参観で、アルコールランプを満足に消せない子がいたり、「フナの解剖、もうやった?」と愚息に聞いたら「そんな怖いこと、やらないよ」という答えが返ってきて、愕然としましたが、根が深いということを、この先生から教わったのでした。 

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