2007年5月12日土曜日

国語の読解その3<小道具>

 象徴だけでなく、一定の意味を込められた「小道具」が用いられる出題も多いようです。8日のブログに引用した世田谷学園の出題では、父のくれる甘いバナナが、父の優しさを感じる際の「小道具」になっています。
 ただ、象徴にしろ小道具にしろ、小生がこうした手法に関心を持ったのは、大学に入ってから。映画に夢中になり、一時、映画制作についてや、シナリオの手法について学んだころに関心を持った記憶があります。
 当時の大学入試だって、「これは○○の象徴だ」「そっちの小道具は、どんな働きをしているのかな」などというようなテクニカルな“読解方法”を知らなくても、正面から読んで理解して、正解に到達できるものでした。「それを思えば、最近の中学入試は、何とハイレベルなのだろう」と、とんでもなく驚いたのです。

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  試験問題ばかりを題材にして「これは何を象徴している?」「小道具はどう役立っている?」と話すのも味気ないので、NHKの大河ドラマを見ながら、愚息と次のようなやり取りをしておりました。

 「今、雨が降って雷まで鳴っているのは、何を象徴してると思う?」
 「実際に雨の日で、雷が鳴っているんじゃないの?」
 「ドラマで雨になるのは登場人物が心の中で泣いていることの象徴で、雷が鳴るのは登場人物の怒りや激しい精神的葛藤を象徴しているんだよ」
 「そうっか。織田信長や豊臣秀吉の時代には雷がよく鳴って、水戸黄門の時代になると気候が安定していい天気が続いて、旅しやすくなったとばかり思っていた。」

 試験問題を題材にした会話が、愚息のとんでもない誤解を解いたようです。
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