2007年3月30日金曜日

11歳の鞘当て

6年生も後半になると、クラスの進学希望者同士で、ピリピリとした緊張感のもと、鞘当てが起こってきます。
小学校で同じクラスのA君と愚息は同じ塾に通い、同じ中学を第一志望に。ところが、同じクラス内に同一中学を第一志望にしながら通っている塾が別の大手塾の子がいると、微妙な空気になります。この別の塾にいる子、タカハシ君(もちろん仮名)。いろんなことをしてくれました。
(1)A君と愚息に曰く、「もともとは、僕の通っている塾が、御三家や国立には一番多く合格者を出しているんだよ」 (それは、数年前までの話。今は、逆転されてます。)
(2)「僕は、塾で、御三家、十分合格するって言われてるんだ。そして、合格したら、日本一の塾にすぐ入って、また勉強するんだ」
(3)そして極め付けが「お前たち、この問題できるか。僕の塾では、こんなのやってんだ。休み時間にやってみろよ。採点してやっから。」
 しかし、“きっと、うんうん唸って、問題を解くことはできないだろう”との、タカハシ君の予想を裏切り、A君も愚息も、休み時間にさっと解いて“提出”してしまった。さあ大変、自宅で“採点”したタカハシ君は、翌日、青ざめて“返却”し、その後、上記(1)(2)類似の“口撃”が、1月末まで続きました。
上記のうち(1)と(2)は、ビビリやすい愚息が、泣きそうな顔をして小生に報告をしたので判明。(3)は、“返却”された答案を小生が見て、「あれ、見慣れない形式のテストだね」と質問したところ、事実が判明。あきれてものが言えなかったのですが、愚息にはただ一言、
 「受験は、人との勝負のようだけど、自分が理解できるかどうかの勝負。
だから、この先、悪いけどタカハシ君の言うことは聞かなくて良い。」
と言って聞かせました。小生の高校時代のような陰湿なやりとり、11歳が経験する時代なのです。
さて、そこまでしたタカハシ君の運命やいかに・・・・(次回に続く)

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

とても世知辛い話ですね。
小学生、しかも男の子がそんな陰険なことをするなんて…
小学生のうちから「他人を蹴落とす」ようなことばかりやっていては、将来が心配になります。
入試は、他人の主観による評価ではなく、客観的な試験の点数で勝負が決まるのですから、他人のことは気にせず、自分の成績を上げることだけ考えて勉強すればいい、ある意味フェアな競争だと思います。
ただ、他の塾の悪口をいう塾もあるそうなので、それで生徒たちも煽られてしまうのかもしれませんね。

合格一郎の父 さんのコメント...

ぺんぎん様

拝復 コメントありがとうございます。
ほんとうに哀しいくらい世知辛いですね。
問題の難易度も、子供たちの過剰な競争心も、どんどん低年齢化しているような気がしてなりません。

小生も、受験は自分との戦いであり、また、自分が知らなかったことを教えてもらい学ぶことは楽しいことだと、愚息には言い続けました。

健全でフェアに育ってゆくのも、難しい時代になったのだと、つくづく感じます。

これからも、よろしくお願いします。
取り急ぎ、御礼です。