愚息が今度お世話になっている塾は、昔から、生徒の自主性自発性が重んじられ、難しい勉強でも楽しんでいる様子であり、その方針は今日も変わっていないとのことです。「○○大学を受 けるため」という、特定の色合いもありません。親として、ホッとして、お世話になろうと思っ たのです。
その一方で、目標とする大学名や、塾卒業者の大学合格実績数値を前面にうち出して、一大キャンペーン合戦が行われています。2月の中学校合格発表の会場前では、こうした各塾が、入会案内書やパンフレットをわれ先にと配りに来ました。
一応、どんなことをするのだろうかと、愚息には内緒で(余分なプレッシャーをかけたくないから)、ある一ヶ所の説明会に参加してみました。
ビックリです。中高6年間の方向性や大学受験の状況を話したうえに、ライバルと思われる他塾のご教育方針を名指しでチクリチクリやってました。
塾の側に立って考えると、御三家や国立大付属校合格者は、貴重なマーケット。しかも、特定の大学合格者数実績が塾の経営を左右します。ですから、必然的に「青田買い」を行い、低年齢 の有望な生徒を囲い込み、ドンドン勉強させてゆくということになります。先日、お金を渡したことで社会問題化しましたが、プロ野球のスカウト活動の対象者が低年齢化した(中学生の有望株にまで声をかけるのですね)のと似た構図です。
今、まだ中学校の入学式も行われていません。この時期に、大学に向けての塾がここまで加熱して、日本の教育はどういう方向に行くのか、若干、気がかりです。
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2007年4月3日火曜日
青田買い
2007年4月2日月曜日
御三家に入れて頂いても・・・・
タカハシ君が以前「日本一の塾」と名指しで言っていた塾。愚息は、タカハシ君のカマシにやられて、半泣きの顔で帰ってきたのですが、
「その塾って、△△△って言っただろ。昔からあったよ。お父さんは行かなかったけど、叔父さん(注 小生の弟)は、中学の頃から行っていたよ。ほら、ここに案内をプリントしたものが あるから。」
こう話して、案内をプリントアウトしていたものを見せると、愚息は急に安心した顔をして、
「中学に合格して、日本一の△△△に行きたい。」
と言い出したのです。
そう、お気づきのとおり、誠に厚かましい話なのですが、昨年の12月から、来春の合格を前提とした準備をほんの少しだけしており、その一環として、この塾の情報を収集していたところだったのです。そして、このように準備していて良かったと思ったのは、この塾の説明会が、2月の合格発表の直後に行われたからです。
実はこの塾、小生が高校在学中にも有名でした。現在と違い、秘密結社的(笑)で、高校に入学してしばらくした頃、「どうやら、中学校から上がってきている連中がものすごい進度で高校 の分野も習得済みなのは、△△△という所で勉強したかららしい。」「いや、○○君は、△△△ の方針があわなくて、辞めたらしい。」という噂を聞き、どんなすごいところなのかと感じていました。さすがに高校、しかも2年になろうとしている頃からその塾に通うのは気がひけ、小生は行かなかったのですが、小生の弟が中学から高校にかけてお世話になり、端で見ていて「こりゃ、塾に 通った連中がよく点数をとるはずだ」と思うぐらい、充実した教育でした。
本人の希望と、「これからの厳しい御三家中学での勉強において、少しでも自信を持てる科目を早いうちに作っておいてあげたい」「英語は一生使うものなので、スムーズに勉強させたい」 という小生の気持ちから、すぐに入塾を決定。ただ、指定された教材を買い込みながら、
・小学6年生が、公立小学校でこの塾を話題に出す時代
・中学校の入学式前に、もう、塾がダッシュをかける時代になってしまったのだ
と、つくづく感じました。
中学合格直後も、このような日々になりますので、老婆心ながら、
・中学受験で体は疲れても、精神的に消耗しきってはいけない。
・特に、自分の知らないことを知ることが「面白い」と感じるいう好奇心は疲れさせてはいけない
ということを、あらためて記しておきたいと思います。
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2007年4月1日日曜日
タカハシ君。もう、ムチが入ってる?
先日、気を取り直したタカハシ君が、愚息に曰く、
「僕、○○○(注 塾の名前)に入ったんだ。僕の中学は指定校じゃないから、めちゃくちゃ難しいテスト受けたんだけど、受かった。」
解説します。○○○は、東京大学への受験指導を専門とすると銘打つ、高度なレベルの塾です。そこが、男子校女子高の御三家や国立大附属など中高一貫校へ入学した者を対象に、中学受験直後の2月頃から募集をかけて、中学入学式以前から講義を始めるのです。
そして、「指定校」とされる御三家や国立大附属など以外の中学入学者は、入塾のために試験を受けなければなりません。その試験に合格して、「東大」を目指すスタートラインに立てたと言って、タカハシ君は喜んでいるのです。
愚息は、「ふーん」と言っただけで、特に関心ない様子でしたが、小生のほうがビックリしました。なぜなら、あれだけ落ち込んでいたお子さんに、もう具体的かつ重た~い大学名が次なる目標として示されているからです。
小生は、高校から筑波大学附属駒場 → 東大文科Ⅰ類(法学部)と進ませてもらったのですが、その間、少なからぬ学友が、過度のプレッシャーやら挫折、行き詰まり、健康上の事情により、一定期間(あるいは相当長く)精神的にダウンしています。よそのお子様のこととはいえ、大丈夫だろうかと気になりました。
また、大学も、入ることが目的でなく、入ってどのような勉強をして、社会に出て行くかということのほうが重要なはずです。
仮に小学校1年生になった時点をスタート、大学を経て社会人になるときをゴールとする競馬だと考えても、中学校入学時点はまだ第2コーナーに差し掛かるかどうかという場面。ムチを入れるには、余りにも早すぎるでしょう。小生は、節目を見極めながら、愚息に、第3コーナーあたりまでは良い位置をキープさせ、勝負どころで大きく抜け出す気力・体力・実力をつけるようにさせようと目論んでいます。
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2007年3月31日土曜日
タカハシ君の運命やいかに
年明けになると、「○○くんは△△中学を受けに行く」「××さんは、残念だったらしい」と、情報屋活動に拍車がかかり、小学校内をひとり駆け回ったタカハシ君。当初の予定通り、A君、タカハシ君、そしてもうひとり別のお子さん、そして愚息の4人が、小学校の同じクラスから同じ御三家校を受験。
しかし、結果は、A君と愚息が合格。タカハシ君ともうひとりの方は、涙を飲むことに。タカハシ君は結局、2月2日に受験した第3希望の学校へ入学されることに。しかも、その学校は、大変申し訳ないのですが、A君や愚息の塾では、常日頃「君たち、こんな成績では、○○○しか入れないぞ」と講師が具体的校名を言い続けていた中学校(こういう会話が、塾内ではあるんですね。これも驚きです。)。
さすがにこの結果を2月5日に聞いた時は、愚息が「可哀想に」と言ったっきり、親子とも、黙り込んでしまいました。
後日「彼なら、中学校高校で頑張って、しかり勉強するよ」「そうだね」と、言ったのも束の間、再び、我々がビックリする出来事がありました。(またまた、次回に続く)
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2007年3月30日金曜日
11歳の鞘当て
6年生も後半になると、クラスの進学希望者同士で、ピリピリとした緊張感のもと、鞘当てが起こってきます。
小学校で同じクラスのA君と愚息は同じ塾に通い、同じ中学を第一志望に。ところが、同じクラス内に同一中学を第一志望にしながら通っている塾が別の大手塾の子がいると、微妙な空気になります。この別の塾にいる子、タカハシ君(もちろん仮名)。いろんなことをしてくれました。
(1)A君と愚息に曰く、「もともとは、僕の通っている塾が、御三家や国立には一番多く合格者を出しているんだよ」 (それは、数年前までの話。今は、逆転されてます。)
(2)「僕は、塾で、御三家、十分合格するって言われてるんだ。そして、合格したら、日本一の塾にすぐ入って、また勉強するんだ」
(3)そして極め付けが「お前たち、この問題できるか。僕の塾では、こんなのやってんだ。休み時間にやってみろよ。採点してやっから。」
しかし、“きっと、うんうん唸って、問題を解くことはできないだろう”との、タカハシ君の予想を裏切り、A君も愚息も、休み時間にさっと解いて“提出”してしまった。さあ大変、自宅で“採点”したタカハシ君は、翌日、青ざめて“返却”し、その後、上記(1)(2)類似の“口撃”が、1月末まで続きました。
上記のうち(1)と(2)は、ビビリやすい愚息が、泣きそうな顔をして小生に報告をしたので判明。(3)は、“返却”された答案を小生が見て、「あれ、見慣れない形式のテストだね」と質問したところ、事実が判明。あきれてものが言えなかったのですが、愚息にはただ一言、
「受験は、人との勝負のようだけど、自分が理解できるかどうかの勝負。
だから、この先、悪いけどタカハシ君の言うことは聞かなくて良い。」
と言って聞かせました。小生の高校時代のような陰湿なやりとり、11歳が経験する時代なのです。
さて、そこまでしたタカハシ君の運命やいかに・・・・(次回に続く)
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