2007年10月29日月曜日

「複合型」の難問(その2)

 前回の考え方ですが、(2)は、高さが8列とし、たて9×横15の長方形が上面にできていると考えると、わかりやすいです。このとき9と15の最大公約数が3。それで割ると、実は、たて3×横5の長方形が9枚集まった形だとわかります。そして、このときの元の長方形たて9×横15の対角線は、この小さな長方形(たて3×横5)の頂点部分を2回通過します。つまり、辺を通り過ぎるたびに新たな正方形を横切るというルールの例外になるわけで、「2本の辺をまとめて通過する場合は、横切る正方形の数を1減じる」としなければなりません。というわけで、これを立体にして高さが8になった場合も、2面が交差している部分を通過する2回分を減じて、
 1+(8-1)+(9-1)+(15-1)-2 = 28個
となります。

(3)は、これをさらに応用しています。出題にある、穴のあく数を少なくするということは、出来上がる直方体をできるだけ立方体に近づけること、そして上記(2)のように、公約数を利用して、途中で2面が交差している部分を通過させるということなのです。
 そこで、160個を素数の掛け算で表すと、 2×2×2×2×2×5。まず考えられるのが 4×8×5最大公約数4で、途中で2面が交差している部分を、4-1=3回通過しますので、針がつらぬく個数は、
 1+(4-1)+(8-1)+(5-1)-3 = 12個 これはOK
次に、4×4×10 が考えられますが、これは、2×2×5 を、合計8個積んだ形と同じです。つまり、2×2×5でつらぬく個数の2倍をつらぬきますね。かつ、2×2のところは最大公約数2。そこで、
 1+(2-1)+(2-1)+(5-1)-1= 6個。 その倍で12個。この場合もOKです。これ以外には、12個を満たす場合がないということで、この2通りが正解になっていました。最初のルールを見つけ、最大公約数を絡めらてさらにルールを発展させ、それをもう一度応用する・・・・・どれくらいの方がこの問題をできたのかなと、今でも感じるところです。
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