2007年10月24日水曜日

「空間の感覚」(その2)

 前回の例題ですが、実際には、このように説明しました。まず、上から見た平面と考えて、同じ大きさの正方形がたてに7列、横に8列並んで長方形になっているとき、対角線に線を引くと、何個の正方形を横切るか、という問題を考えました。
 すると、一方の頂点からまず線を引き出したときに、最初の正方形を横切り(1個目)、そのあと、正方形のたての、横のを通り過ぎるたびに、新たな正方形を横切ります。正方形を7×8に敷き詰めたときのたての辺と横の辺のうち、周囲を除いた本数は、それぞれ6本(7-1)、7本(8-1)。したがって、横切る正方形の数は、最初の1個目を忘れずにカウントして

 1+6+7 = 14個

 この理屈を、立体化・3次元化すると、一方の頂点からまず線を引き出したときに、最初の立方体を横切り(1個目)、そのあと、立方体のたての、横の、底のを通り過ぎるたびに、新たな立方体に突入するということになります。そこで、立方体を7×8×5に積み上げたときのたて・横・底の面のうち、周囲を除いた面の数(直方体の内側にある面の数)は、それぞれ6面(7-1)、7面(8-1)、4面(5-1)。したがって、横切る立方体の数は、最初の1個目を忘れずにカウントして、

 1+6+7+4 = 18個

 平面の時の規則性に気づくかどうか、そして、平面の時の「辺」を「面」に置き換えて3次元で発想ができるかどうかが、ポイントのようですが、でも、小学6年生で頭の中を「3D」にするというのは、本当に難しいですね。
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